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新しい御料車、E655 [鉄道一般]

キハ52が廃車になる前の最終運転のために売り出した指定券が1分で完売した、と新聞の報道にあったがやはりこの種のマニアは多いのですね。この類の指定券は私はこれまでことごとく取り損なっている。

最近のものでは、新しいご料車、E655が一般にイベント列車として、初運転されることになり、(時代も変わったものだ)私は何はともあれ、発売日の10時を待ちかねて電話をしたがつながらず、数分後やっとつながったと思ったらもうすでに完売。ものがものだけに、さもありなん、とくやしいが納得はいった。民営化されたJR東日本が、ふだん滅多に使わないこの車両を遊ばせておくのはむだだ、これにも稼いでもらおう、と考えたとしても不思議はない。ただそれにしてもこのデザイン、もう少しなんとかならんものですかね。時代の流れで、電車になるのはいいのだが、(でもこれを非電化区間でDE10あたりが牽引する姿は興ざめの感じがしないでもない)デザイン、色の使い方、どうもセンスガいいとは言いがたい。それにあの菊のご紋章も消えたのですね。

やはり先代の御料車、5両編成の客車の風格は今見ても古さを感じさせない、すばらしいものです。編成の中央にアクセントの菊の御紋章は見事というほかない。ヨーロッパの宮廷列車も贅を凝らしていてそれはそれですばらしいが、日本の簡素な中にもある威厳は他にはかえがたい日本独特の美しさがある。この客車は時速120キロで走らせるのは無理だとしても、交通博物館なんかにおかないで、レストアしてこれにも稼いでもらったらどうなのでしょう。あの古いワゴン・リでさえ走らせたのだから、その気になれば、稼ぎ頭になると思うのだが。かなり高額の料金でも乗りたい人は大勢いると思いますよ。そうすればわたしの持ってるJR東日本の株ももっと値上がりしてくれるかも知れない。交通博物館 送りはその後、いよいよ使い物にならなくなってからでいい。鉄道車両は走ってこそ意味がある。

(追記)大分外観スタイルの悪口を言ったが、内装、特に御料車のE655-1(これはさすがに通常のイベント列車の編成からははずされる)の仕様は写真で見る限り、実に美しい。これまで、何度か宮中を拝見したことがある私には、宮中の内装と共通した簡素でしかも気品があるのに感じ入った。多分皇族の方々は、日常のご生活との違和感をあまりもたれずにご旅行をして頂けるのではないか、と思う。簡素な美しさは多分世界でも珍しい日本独自の文化の集約で、こんな貴賓車は世界でも類を見ないだろう。それだけに外観とのアンバランスが惜しい!


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