札幌の１週間

　本来なら、この年になれば、豪華客船で地中海クルーズかなんかやって、もう優雅な生活をしていてもいいはずなのだ。札幌のホテルで宿泊客を観察していても、それとおぼしき老年カップルは多い。それでもこの１週間の忙しさは半端ではなかった。朝９時から６時まで休みなく講義やら、指揮やら、レッスンやら、でやれやれ、と思う暇もなく、間隙をぬって雑用がはいる。会議の連続でホテルに戻るのは10時過ぎ。もうホテルのレストランはしまっているから、コンビニ弁当を自分の部屋で細々食う事になる。その最中でもまだなにやら電話が入るのだ。この年で毎日こんな忙しい人は福田首相くらいのものではないか。ただ有り難い事に１週間をなんとかやり過ごせば、東京に戻ると自分のペースになり、少し一息つける。

　でもこれもほんの数日。また札幌行き。こんどの定期演奏会はバッハの夕べで、これは私が発案し、曲目もアイデアを出し、全体構想をまとめたから、今度は全体のコンサートの進行から、ナレーション、練習、果ては通奏低音の楽器の心配や、弾き方の指導、自作編曲の指揮まで、全部に目を光らせていないといけない。しんどいがやりがいはある。昔なら自分の演奏の事だけを考えていれば良かったのだが、そうはいかない。滞在中に2歳年上の従兄弟の訃報のあった事を後で知る。お兄ちゃん、という感じで温厚ないい人で子供の頃良く一緒に遊んだ間柄なのに葬式にも行けない。何たる人生だ。今日から札幌の大通公園のイルミネーションがライトアップされ、TVで見る限り、実に幻想的で美しいがもちろん札幌にいてもそんなものも見る暇もない。

コメント 2

御多忙中、どうぞ、御身体だけは大事になさってください。私も珍しく、久しぶりにバタバタしています。今月は08～12日は兵庫西宮で何人かレッスン、16日に富山高岡に飛び、12月02日に演奏する”高岡を聴く”～語りと音楽～委嘱作品の児童合唱団、女性合唱団との合わせ練習。地元ローカルラジオ局にコンサートの案内を兼ねたフリートーク収録。一旦20日に戻り、今日23日富山に飛び、明日合唱との合同練習、挨拶廻り、地元ピアニストへのアドヴァイス（レッスンと云えない琴が辛い・・・ン？）。26日小松より戻り（JALは富山便撤退！）、27日弦楽器との合わせ練習。28日に高岡戻って、数人のアドヴァイス、０１日初めての（！！）全員合同練習で、当日午前にGPして14時～本番と謂った具合です。その間隙をぬって、歩行リハビリ、内科診察（血圧関係）、それに座間で6月に開業したメンタルのDR診察（ナカナカ素敵なDRに巡りあいました）。私には、こんな次々に予定が入る生活が久しぶりながら、合ってるのカモ！JALやANAの”お供でマル”とか、マイル特典チケット大活躍。遂に、高岡にもPCを入れざるを得なくなりました。何しろ作曲家が”FINARE"（御存知でしょう？）を通して楽譜を送って来るモノでして・・・・長男も「介護ベッドメーカー」技術の仕事が楽しいらしく「ボクって会社人間合うみたい」なんて、トンと帰って来ません。九十九里浜近くのロケーションも結構好いらしい・・・・何となく”子離れ”していく今日この頃です。16日で結婚満28年経過、仲人御夫妻にも、一応29年目に入ったことを御報告いたしますネ・・・・・・！！店子マッキー　　追伸　　いつか冬の北陸にも、是非いらしてください。”北前船”の関係で富山と北海道、特に小樽との縁が深く、海産物も似てはいますが、寒ブリ、白エビ、ずわい蟹（オホーツク産とは何故か異なる）、そして富山のLRTと連絡パスをやっと発行した、「万葉ライン」が待っていますよ！！！
by makkie60 (2007-11-23 10:45) 

いろいろ仕事の多いのは何よりです。まだあなたの年では昔はいざ知らず、隠居でもないものね。富山、一度行きたいと思っています。LRTの現況を何よりみてみたい。来年夏、富山に仕事がはいっているので、ついでに１日余計に泊まってゆっくり見てこようと思っています。「北前船」というのは確かに日本海沿岸の物流を想像以上に盛んに活動したようで、意外に京都の文化は早く到達しているのですね。

FINALEは私はできませんが、姪が練習中で、そう大変な楽譜でなければ当てにできそうで、もう既にい靴かあります。

もう銀婚式も終えたのですか。早いものだ。引き続き仲良くやって下さい。では・・・。
by klaviermusik-koba (2007-11-23 18:01)