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立山軌道トロッコ [鉄道あれこれ]

 黒部渓谷鉄道はトロッコ観光鉄道として,今や全国的に名高い。ただ,私も知らなかったのだがもう一つ、立山駅を起点とした「立山軌道トロッコ」(正式名称は立山砂防工事専用軌道)という全長20キロ程度のトロッコ鉄道が存在する。軌間610ミリ,というから近鉄内部線よりさらに狭い。興味のある方は,上記のタイトルで検索すると写真とともにある程度の情報は得られる。これは国土交通省の管轄にあり,一般はおろか,関係者でもそう簡単に乗れる,というものでもないみたい。写真でみるかぎり,ディーゼル機関車にトレーラーの小型のものが3両の編成だから,一般観光に供するには、いかんせんキャパシティ的にとても無理である。それに,この立山軌道トロッコの沿線にはそもそも黒部峡谷のように観光的な見どころがない。ただ,マニアにとって見逃せないのは18もあるスイッチバックが1か所に集中していること。それともう一つ,これも有名なスイスの旧FOのSteffenbachの橋脚さながら,冬期は撤去してしまう箇所がいくつか存在するとのこと。

 たまに,抽選で一般に公開されることもあるようだが,競争率が高くて,まず難しい。ここは軌道以外には道路がなく,これがただ一つの砂防工事現場へのアクセスで、あとはヘリしかない,という難所で,何度も崩落の憂き目に遭い,トンネルを掘り,やっと今の姿があるそうだが,このアイディアはすでに大正時代にさかのぼる,というから驚く。もう一つ、「タカジアシスターゼ」で有名な高峰博士がこのトロッコ鉄道の発案者,というのも意外である。先日国土交通省の大臣が,現場激励,と称してヘリで現場に入り,この鉄道に試乗したそうだが,大臣ともなるとこのような横車も押せるから,やはり大臣の威力はこんなところでもどうにかなるのだ。どなたか,この抽選にトライしてみませんか。
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