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福田首相の辞任 [政治]

 福田さんは私と同年輩である。我慢に我慢を重ねてきたが、いよいよ我慢も限度に来てキレてしまった。無責任だ、と世間の評判は大変に悪いが、同じ年輩の人間として、心情は分かる気はする。我慢に我慢を重ねるが、限度を越すとなにをしでかすか分からない、というのは、私もにたような気質の持ち主だからだ。もとより、総理大臣の地位にある福田さんとヒラの人間である私とは違うのだからそう簡単にキレてくれては困るのだが、総理とて生身の人間である。まわりの人間は支えてくれない、自分の力だけではこの先なにもかも八方ふさがり。分かる分かる。

 対照的に、何といわれようとしぶとく、絶対自分の思うようにしかやらない、という歴史上の人物は吉田茂であろう。50年の歴史を経た今でこそ吉田茂の評価は非常に高いが、当時、国民からは福田さんをはるかに上回る総スカン一色だった。ワンマン、というのはこの人につけられたあだ名だった。それでも彼は総理を辞めなかった。現在では「ワンマン」はごく普通名詞化している。福田さんも私も時代の子である。なにがなんでも、ひとがどういおうと絶対引かない、という押しの強さに欠ける世代なのだ。戦後の民主教育時代に育った人間のいい面と悪い面をここにみる思いがする。
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