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連接車(タルゴ) [メルクリン]

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通常のボギー車と、連接車にはそれぞれ長所、短所があるが、連接列車で一番成功したのは何といってもフランスのTGVであろう。何しろ車体の重心が低いからカーブのスピード制限がうんと緩和される。

高速連接列車の発端はスペインのタルゴでこれは画期的なものだった。私がタルゴの存在を知ったのは古く、昭和26年頃、Oゲージ全盛の時代である。四日市レールファンクラブの長老S氏がどこからか情報を得てきて、自分で製作し、並み居るファンをうならせたものだ。模型鉄道にあってもその性能の差は歴然で、超高速で急カーブを転覆もせず安定して疾走するのをみてみな唖然とした。

当時このタルゴについて知っていた鉄道マニア、それも四日市のような片田舎で知ることの出来た人はまれだったろう。それ以来この1軸、短い車両をヘビのようにつなぎ合わせた構造に私は興味を持っていた。小田急のロマンスカーでこの連接特急が出来たのはそれよりずっと後の話で、ニュースを聞いてもさほど驚かなかったばかりか、やっと日本でもここまで来たか、という感想だったことを憶えている。

スペインのカタラン・タルゴがそろそろ退役になる前にぜひ一度のっておこうと、フランスのアヴィニョンから終点のジュネーブまで家族4人で乗車したことがある。スペイン国境でのゲージ交換は残念ながら体験できなかったけれど。何せ古い列車、途中で故障してジュネーブには1時間半も延着。でものっていた主にフランスの乗客はだれも気にしているふうもなかった。

ドイツでもおくればせながら当然試みられた。これはベルリンを中心としたDBの寝台列車専用でIR塗装である。メルクリンの模型も内装に枕木方向の寝台がしつらえられている。ただご承知のようにフランスのような高速列車の主流にはなり得ていない、どちらかろいえばマイナーな存在である。日本でも新幹線用に試作はされたようだがこれもおクラになっている。 DBの実験走行では最高時速500キロを記録した、とある。拙宅にあるのは6両のセットと増結用の3両だが、滅多に走らせないけれど、久し振りに引っ張りだしてみた。これには120くらいが似合うかも。。。


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コメント 14

Akira

このメルクリンモデルをお持ちでしたね。実はこれの実車はスペインのタルゴ社製です。モデルは、やはりスペインのイベルトレンのOEMです。タルゴは、その先進的な機構と年月によって、既に熟成の域に入っています。ドイツ国内用の寝台列車(InterCityNight)だったので、お得意の広軌への線路幅変更機構は使えませんが、全長が短くそのため、車幅の大きなボディは、まさに寝台列車としてもうってつけでした。
当時のDBは、この列車導入に際して、新たにDB-Talgo GmbHだったかの会社を設立し、その保守と運用、サービスにあたっていたようです。基地はベルリンにあり、全てのICNはベルリンの発着だっと記憶しています。車両のインテリアは寝台車のみタルゴのオリジナルデザインで、座席車と食堂車はDBのデザインです。特に食堂車の朝食は、寝台列車初の、ビュフェタイプ(日本でいうバイキング)でした。CNLでさえ無理と言われたビュフェ式朝食が何故かICNでは実現できたのですよね。
by Akira (2008-09-07 21:33) 

しげやん

ちなみにモデルはIBERTREN製ではなく、ELECTROTREN製です。
by しげやん (2008-09-07 22:04) 

Akira

>しげやんさん、そうでした。お詫びして訂正します。そう言えば、最近この実車もDB Nachtzug色になってきたようです。..赤タルゴ
by Akira (2008-09-07 22:36) 

HUH

はじめまして。
いつもメルクリンや音楽のお話を楽しく拝見しています。
私はDB版のタルゴに2005年に乗車しました。クシェットを利用したかと思いますが、ちょっと狭いものの、機能的にまとめられたベットはなかなか快適でした。ポイント通過時に横揺れが激しいように感じたのが欠点でしょうか。
その時の牽引は101形でした。いまはどうなんでしょうね。
by HUH (2008-09-08 00:52) 

klaviermusik-koba

akiraさん、
いろいろ情報ありがとうございました。この列車のために新しい会社を立ち上げる、というのは面白いですね。知らなかったのですがこれは座席車もあったのですか。このモデルは、構造上、室内灯がつけられず、(無理に工夫すれば不可能ではないでしょうが)少なくともこの部品はメルクリンでは発売されていないようです。寝台車だからどうせつけてもあまり意味ない、という発想かも知れませんがせめて尾灯くらいはあった方がいいと思います。

しげやんさん
私もこれはELECRTOTREN(スペインのメーカーでしょうか)製で、メルクリンブランドで発売した、ということは聞いいていました。走行は実にスムースです。

HUHさん
はじめまして。時々拝見しているのではじめての気がしないのですが。
一度お乗りになりましたか。うらやましいです。ポイント通過時に揺れが激しいのは1軸台車の欠点かも知れません。ボギーのように緩衝部分がありませんから。でもこれは改良されてきてはいるのでしょうね。
そのときはもうVerkersrot(?)にぬり変えられていたのでしょうか。それなら同じ色の101が良さそうです。
by klaviermusik-koba (2008-09-08 09:32) 

HUH

Klaviermusik-kobaさん
コメントを有難うございました。
2005年の時はIRの同様の塗装のままでしたし、昨年9月も同様でした。また、少し調べてみましたが、8月の時点では塗装は変更されていないようです。
昨年12月に夜行列車が再編され、DBの子会社であるDB City Night Line AGが運行しています。その際に、Talgoを含め、夜行列車はCity Night Lineというブランド名に統一され、塗装もライトグレーに赤帯に統一されるという話でした。実際、TalgoもCNLの列車名で走っていますが、塗装変更は行わないのか、あるいは後回しになっているのでしょうね。
現在Muenchen-Berlin、Muenchen-Hamburgに投入されていまして、これは以前と変わりません。牽引機は最近の写真を見る限り101形のようです。
by HUH (2008-09-08 23:05) 

Akira

>HUHさん
いや、1部ですが既に赤/白塗装に変更されています。ERIの8/9月号に写真がでております。現在は、Hamburg/Berlin-Muenchenの夜行列車として運用されているようですね。
by Akira (2008-09-09 08:54) 

klaviermusik-koba

HUHさん、akiraさん、コメントありがとうございました。いずれにせよ、塗色は今後順次ライトグレーと赤というDBAGの標準色に変更される、ということですね。CITY NIGHT LINE AGですか、旅客部門も大分複雑になってきたようです。そうするとこれは列車の格としてはどうなるのでしょう。ICか、D-Zugなのか、そのいずれでもないのか。昔は夜行列車はおおむねD-Zug扱いだったものですが。
by klaviermusik-koba (2008-09-09 14:12) 

Akira

DBの夜行列車は、前回のダイヤ改正から統一されて来まして、CityNightLine AGはなくなり、DB Nachtzugと一緒になりました。タルゴのInterCityNightもなくなり、全てCity Night Lineという名称に変更となったようです。ややこしいのは、CityNightLineと現在のCity Night Lineの違いです。サービスする会社そのものが消滅してしまい、名称は似て異なるものになったことです。もっとも内容は、そう大きな変更はないとは聞いていますが...。名称の統一ぐらいに考えてしまえば良いのではないでしょうか。
by Akira (2008-09-09 20:58) 

HUH

Talgoに新塗装が登場したとは知りませんでした。私が定期購読しているEisenbahn Modellbahn Magazineを見直してみます。

夜行列車と会社の関係はどうも分かりにくいのですが、私の認識が正しければ以下のようになるかと思います。

2007年12月まではDB AutoZug GmbHがNachtZugやD-Zugなどの夜行列車を運行し、また紆余曲折を経てDBの子会社となったCityNightLine AGがCNLを運行していた。

再編で、すべての夜行列車がチューリッヒを本拠とするCity Night Line AG (CityNightLine AG??)による運行となり、列車名はCity Night Line CNLに統一された。

ということになるのでしょうか。ちなみに、DB AutoZug GmbHもCity Night Line AGもDBの長距離輸送部門DB Fernverkehr AGno
100%子会社のはずです。
これで正しいのか、どうも確証がないですが。
DBは組織改編が多く、貨物運行会社は名前が何度も変わり、現況がつかみにくいですね。

列車の格はどうなんでしょうか。おそらくICなどと並列で評価すること自体が難しいでしょうが、TalgoをつかったCNLなどは料金を考えてもICと同等といったところでしょうね。
by HUH (2008-09-09 21:54) 

klaviermusik-koba

わかりにくくなってきましたねえ。CNLの本社がチューリヒだとすると、会社そのものが外国に行ってしまった(もしくは身売りされた?)。何しろスイスはEUではないから、れっきとした外国ですよね。RAILIONのように同じEUの国同士で、というならまだ理解できないものでもないのですが。。。。(頭かかえる)
by klaviermusik-koba (2008-09-10 10:19) 

Akira

この変更は、昨年9/27のSpielkisteブログに記事化しています。

http://maerklin-kiste.blog.so-net.ne.jp/2007-09-27

元々再編前は、スイスに本社はあったものの、既にドイツ鉄道の運営でしたので、おそらくドイツに移ったものと思われます。一方でCNL Schweizという部署も未だにあるようで、ウエブサイトでもドイツとスイスの2本立てになっています。

http://www.citynightline.ch
http://www.citynightline.de

いずれも、同じDBAGのサーバーのようですが。
by Akira (2008-09-10 21:27) 

HUH

ドイツのCNLのサイトの以下のページを見る限りでは、2007年12月以降もCNLはチューリッヒを本拠とする一社だけのようで、ドイツに移ったということもなさそうです。CNLが実際には二つあるということはなさそうで、サイトが分かれているのはサービス上の問題かもしれません。
http://www.citynightline.de/nachtzugreise/view/unternehmen/unternehmen.shtml

ただ、この記載を読んでもどう分からないのが、DB AutoZugとCity Night Lineの関係です。ドイツ国内のCNLはDB AutoZugが今でも担当しているのかもしれませんね。
どちらにしても、DB Fernverkehrの子会社という点で大差はないわけですし、非常に細かい話ですが。

スイスは確かにEU圏外ですが、鉄道同士の結びつきは伝統的に非常に強いことを考えると、スイスに子会社があること自体は自然なのかもしれません。
by HUH (2008-09-10 23:39) 

klaviermusik-koba

HUHさん、akiraさん、ありがとうございます。サイトを読む限り、DB AutozugとCNLはDB fernverkehrの100%子会社で、そもそもAutozugはだいたいは夜行列車ですし、Talgoも自動車運搬車も併結していたようですから、その結びつきはそういわれてみれば自然だと思います。ただなぜ別会社でなければいけないのか、という疑問は残りますが。 
by klaviermusik-koba (2008-09-11 16:42) 

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