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44回結婚記念日 [プライベート]

 正確には私たちの結婚記念日は12月10日なのだが都合により、イベントは繰り上げて今日になった。立派なレストランで食事をする、というのももうあきたし、ありきたりで陳腐でもある。今回は前から見たいと思っていたフェルメール展を二人で見学することにして上野の都美術館にでかけた。これは人気の美術展だから何時間か待つことも覚悟で出かけたが、朝早かったこともあって案外すんなりと入場できた。

 フェルメールの絵画はいろいろなところで、目にしていた絵だが、実物を見る、というのは音楽にたとえると、CDを聞くのと、実演に接するほどの差がある。いや、もっとかもしれない。印刷の絵の方がはるかに鮮明で、きらびやかにみえるが、実物は少し印象が違う。実物の絵は決してきらびやかではないが、やはり生の人間の息吹を感じることが出来る、という点で決定的に違う。今回もそれを強く感じた。一番印象に強く残ったのは「マルタとマリアの家のキリスト」である。ルカ伝にある、マリアがキリストの言葉に聞き入っている、それを接待の手伝いをしない、と非難するマルタとのやりとり。それをいさめるイエス。三者三様の思いがにじみ出ているような雰囲気、というのはやはり印刷物からは読みとりにくい。

 見学のあとは共にささやかな昼食をして上野をあとにした。

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ake_i

ご結婚、44年目!
心から、おめでとうございます。
1964年、新幹線&東京オリンピックの年ですね。
44年という軌跡を振り返れば、さぞ思いが深い記念日であることでしょう。
我が家も44年記念日、あやかりたいです!


私共、来春恐れ多くもバッハの誕生日、3回目の記念日。
落語を聞きに行く企画が出ております。
フェルメール展覧会の足元にも及びません。

おめでたいブログ記事、喜びを感じます。


by ake_i (2008-12-07 11:46) 

klaviermusik-koba

あ、しかし落語を聞く、というのは素晴らしいと思います。日本語も乱れている現在、古典落語にはまだその良さが残っているので、これは結婚記念日のイベントとしてはフェルメールよりは、アイデアとしては質が上、と思います。来年はうちもそうします。もうこれで来年の我が家のアイデアはきまり。ありがとう。


by klaviermusik-koba (2008-12-07 18:57) 

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