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しつこいようですが再び英語教育について [プライベート]

私は週刊誌は全く読まない。わざわざ買って読むほどの内容がないからである。電車の吊り広告につられて買ってみても、吊り広告以上の大した情報を得られない。これでは金を払う意味がない。私が時折買ってひそかに愛読しているのが「諸君!」という雑誌なのだが、これは結構読ませる内容がある。だが販売不振とかで今月限りで廃刊になる、と聞いた。愛読者としては重ね重ねも残念である。

 この雑誌の中で、ある東大大学院教授が(専門はフランス語、イタリア語という)英語教育についての意見を披露していた。内容はこれまで私がブログ上で主張してきたことと基本的に大きな違いはなく、私としては意を強くした。彼は英語教育はすべきだが小学生からやる必要は全くない、とした上で、日本人を3通りに分類した。
(1)職業上、完璧な英語を必要とし、かつ、外国人と堂々と自説を英語でのべ、対等以上に渡り合える人。(ただし、このレベルの人は英語さえしゃべればいいというわけでなく、あらゆる教養の裏付けがないと英語力そのものも意味をなさない。koba注)
(2)多少の日常会話や、旅行に必要な程度の語学ができればいい人。
(3)一生英語を全く必要としない人。
彼が問題としているのは主として(1)であって、これがきちんとできる人が現在日本人で全くわずかしかいない。これについてはもっと英語教育を徹底しなければならない。私もこれには同感である。
(2)については、最近電子辞書があるから少々の会話はこれで用が足りる。英語教育は文法の基礎ぐらいをやっておいてあとはそれに任せておけばいい。
(3)についてはやるだけムダ。
というわけで、要するに、特殊な例外を除いて現状でよい、ということらしい。
ただ、彼の非凡なところは源氏物語を例にとり、外国人が(それも日本で定評のある)訳したものが全くなっていないものが多い、そのためにずいぶん源氏物語は外国人に間違った伝わり方をしている、と実例をあげてこまかくやっつけている。ここまでくると私にはお手上げになるが、英語教育の強化より、最近のひどい日本語をなんとかすることを考える方が先であろう。
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