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ガン検診 [健康]

 早期発見、早期治療がガンになっても生き延びる最大の予防、といわれ、クリニックに行っても内視鏡検査は楽になりました、とかマンモグラフィーで乳癌の発見を、とか懸命に PRしているが、その受診率は日本は先進国中最低、という。

 面倒だから行かない、というのもあるが、実態は、もし検診を受けてガンと診断される恐怖感にさらされるのがイヤなので、とりあえず、どこも自覚症状もないし、まあやめとこう、となるのではないか、。実際ガンの疑いをかけられて、ガン、と診断が確定するまでの心理状態は地獄である。むしろ、診断が確定したときの心理状態のほうがかえってサバサバしている。

 一度ガンにかかったからこれからは心を入れ替えて、早期発見につとめよう、とは私も思っていない。なぜか。先ほどの恐怖もあるが、発見が早いかどうかで運命が決まる、というのはある部分的な事実でしかないと思っているからだ。どんなに早く発見してもダメなガンも結構ある。検査の見落としだってある。結局運次第だ、と私は思っているから、大したことはやっていない。

 PETで全身のガン検診をやる、というのもあるが、これとて万全ではない。一番手数がかからず、かつ、ある程度の全身状態がつかめるのが血液検査かもしれない。Tumor markerといってある程度のガンはこれで見つかる可能性が高い。これだと、コレステロールとか糖尿の検査の時に取られる、血液でついでに検査もやってもらえるので有り難い。これは何もしない人には手軽でおすすめである。ただし、何もしないよりマシ、という程度と心得た方がいい。

 細かい医学用語は省略するが、これで見つかる可能性の一番あるのは、トップに前立腺ガン、膵ガン、胆嚢胆管ガン。ついである程度見つかる可能性の高いのが、食道ガン、胃ガン、肝ガン、結腸、直腸ガン、肺ガン、腎ガン、乳癌、子宮ガン、これだけある。

 それにしてもまだガン、という言葉にはいまだに抵抗が多いらしく、医者でさえ、ガン、という言葉はあまり使わない。malignant neoplasum(悪性新生物)、Adenocarcinoma,カルシノーマもしくはたんにカルチ、とよくいう。私の前立腺ガンのカルテにも立派にAdenocarcinomaとかかれている。もう術後6年以上もたつが、まだ私は全快、とは医学的には見なされておらず、緩解、平たく言えば、全快とはいえないがだいぶんなおってきた、ということなのだ。だから全快祝いをやる、などというのも医学的にはまだダメなのである。
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