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3つのSilberlinge [メルクリン]

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 同じプロトタイプを模型化してもずいぶんちがうものである。一番手前が26センチの古いメルクリン、その後ろが28センチのフライシュマン、一番うしろが最新の28センチのメルクリン。

 実物の車両の製造された時期もちがうのだろうが、26センチメルクリンは塗装がシルバーグレー以外は車体の裾まわり、コインの模様、1,2等DBマーク、その他の標記すべてが濃いブルーで印刷されている。一方、新しい28センチのメルクリンとフライシュマンは基本的にDBマーク、コインの模様、その他の標記は黒。屋根は新しいメルクリンがほとんど車体と同じシルバーグレーなのでずいぶん明るい。この車両がはじめて実物の列車に組み込まれたとき私は見たのだが、屋根も含め、こんなに明るいシルバーグレーだった、という印象はなかったように思う。
 いずれにせよ、模型としてこれらを一緒に編成を組んでみると、どれが悪い、ということはないにしても、あまりにまちまちで同じ客車で編成を組んだ気がしない。
こうしてみると、28センチのメルクリンは横幅がわずかコンマ5ミリの差とはいえ、大分細身に見えるし、両端部分の絞り込み角度が大きいので、(架線柱にぶつからないように、という配慮かも知れないが)なおさらそういう印象が強いのかも知れない。フライシュマンも28センチとはいえ、絞り込みはわずかである点、26センチメルクリンと組んでもさほど違和感がない。

 したがってメルクリンは新旧を一緒に編成に組まない方がいいし、この車両の特性もあるのかも知れないが機関車のサイズ(横幅)ともにらみあわせて編成としてトータルに考えると、旧型の編成もまだまだ捨てたものでもない、とも思う。
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HUH

同じ車両でも、解釈がこれだけ異なるというのは面白いですね。
私はフライシュマンのSilberlingeと現行塗装を所有していて、大変好感の持てる仕上がりと思う一方で、屋根などのプラスチック感が残念に感じています。そういう意味では、メルクリンの方が重厚感がやや強いかもしれません。
確かに組み合わせて編成を組むのは合わないかもしれませんが、それぞれの編成を、機関車もそれぞれが似合うもので使い分けてレイアウトに並べると楽しいでしょうね。
by HUH (2009-10-03 11:29) 

klaviermusik-koba

Silberlingeは1960年頃から走り出し、いまだに現役、どころか、REなどの急行列車にも使われているようで、その耐久力は大したものです。それだけに、いろいろなヴァリアンテや塗色の種類の多さもまた驚くほどで、ドイツでは多分一番親しみの多い車種でしょう。それだけにモデルの種類の多さもまた大変な数あるわけで、観察する人により、いろいろの解釈があるわけで面白いと思います。どんな塗色もそれなりに似合う、と思いますが、私はVerkehrsrotと白の塗り分けは私もとりわけ好きです。プッシュ・プルはドイツのお家芸とはいえ、最近は郊外列車は大分日本のような電車のほうが使い勝手がいいことも認識されはじめたようですので、Silberlingeもはたしていつまで使われるか・・・。
by klaviermusik-koba (2009-10-03 17:41) 

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