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01,02そして・・・ [ドイツの蒸気機関車]

 蒸気機関車の歴史を改めて勉強し直している。素人だからどのみち専門的なことは分からないがそのおおまかな流れをつかむことで、ドイツの機関車、日本の機関車の位置づけを自分なりにもちたい、と思ったからである。産業革命以降、蒸気機関車先進国はつねにイギリスであった。それにつれてフランス、ドイツでもそれぞれの国柄に応じた機関車の発展の歴史はあったが、スピードよりはむしろ大量輸送、という点でのちのアメリカが蒸気機関車の主流となる、という大まかな流れになろうかと思う。

 統一ドイツ以前でもっとも成功したドイツの機関車は4シリンダーのS3/6であることは疑いのないことであろう。またP8は過熱蒸気機関車として多分はじめて実用化に成功した機関車として画期的といえる。そしてその影響もあって、日本の蒸気機関車は過熱式が以後定着することになる。

 第2次大戦前にS3/6やS10の後継機としてリヒアルト・パウル・ワーグナー率いる新型機の開発が模索されていた。2シリンダーの01と4シリンダーの02が試作された。多くの議論の末、当時ドイツの辺境地域では4シリンダーの扱いが難しかったことと、コストの面から結局2シリンダーの01が採用されたということらしい。こうしてみるとドイツや日本で半ば神格化された01というのは蒸気機関車の歴史の流れで見ると、とくに画期的なものとはいえず、2シリンダーにこだわった01(後に3シリンダー化された)は機関車としてはいわば凡作、というのがいまの専門家の評価のようである。とはいえ、私はやはり01は大変好きで技術的な進歩とは別に人を牽きつけるプラスアルファの何かがこの機関車にあることは確かだと思う。

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