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ちょっと腹の立つこと [プライベート]

 散歩の帰り、コーヒーが飲みたくなって駅のそばのチェーン店に立ち寄って、コーヒーを注文した。店はひどく混んでいる、というほどではなかったが、カウンターの女性が言った。「すみませんが、コーヒーカップが切れてしまっているので、紙コップでもいいでしょうか。」とたんにわたしはコーヒーを飲む意欲が失せてしまった。単にのどが渇いたからコーヒーを飲む、ということだけにしぼれば紙コップだっていいわけなのだが、380円(だったと思う)という対価の中には、単にコーヒーだけを提供するのではなく、店の雰囲気の楽しみ代やカップの質まで含まれていて、散歩で少し疲れた身にはいい雰囲気で少しゆっくりしたい、という期待にこたえる、という無形のものも含まれているはずなのだ。とくに、コーヒーというものの商品の性質上、実質以外の要素も大きい。だからこそ、同じコーヒーでもあるときは150円、あるときは1000円もする、という差が生じる。

 「それなら、いらない」と私は多少むっとした(というふうに見えたであろう)ので、店を出ようとした。それを察したらしい女性は「スモールサイズのものならカップはありますが」という。「それがあるならそれでもいいから」といって、結局その店でコーヒーを飲んで帰ったが、多少なにか釈然としない感じは残った。「カップがない」くらいのことに腹が立つのは私の狭量のせいかもしれない。女性は多分アルバイトかなんかで、雇われているからその義務を果たしているだけだと思うが、こういうときにはどう対応するか、という訓練はされていなかったのだろうか。コーヒーの味そのものの問題はいうまでもないが、場合に応じた対応の仕方で店の評価が問われるのではないか、とも思ったのである。
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