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ショパン銅像除幕式 [日本ショパン協会]

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 たしか2008年3月のことだったと記憶している。リビツキ前駐日ポーランド大使から私に2010年のショパンイヤーの記念行事の一つとして、ポーランド外務省よりショパンのブロンズ像を日本に寄贈したいが、設置のついてもっともふさわしい場所を選定してもらいたい、との依頼があった。誰かに相談できる性質のものではないので私は一人でいろいろ考えた末、やはり日本なら芸大以外にふさわしい場所はなかろう、と私なりの結論に達した。

 とりあえず就任直前の植田克己芸大学部長にこの話を持ちかけた。その話はすぐ宮田学長にも伝わり、大学主導でこの話は進められたようだ。ポーランド大使も設置にあたり、実際に芸大を訪問して、設置場所の確認をされて、それを諒とされた。ともかく関係者のかたがたの多大な骨折りでやっとこの日にこぎ着けたわけである。

ショパン銅像の除幕式は芸大キャンパスの校庭で関係者を招待して5月22日16時から行われた。天気は薄曇り。暑くもなく寒くもない理想的な日和である。ロドヴィチ大使が急病で帰国されたため、ザサダ駐日公使と宮田学長の挨拶のあと両者の手で除幕が行われた。ブロンズ像は大きすぎず、小さすぎず、となりのベートーヴェンの胸像と釣り合いがよく取れ、実にうまくおさまったと思う。

そのあとヴヌコフスキという新鋭のポーランド系のピアニストのリサイタルが満員の聴衆の奏楽堂でおこなわれ、つづいて祝賀パーティーと夜遅くまでつづいたが、すべてショパン肖像の除幕式にまことにふさわしいイベントであったといえる。ショパンの肖像はこれからもずっと、芸大の学生たちを見続けるだろうし、多くの学生たちの感慨も呼び起こすことだろう。パーティー席上、宮田学長からは何度も何度も私に感謝の言葉をいただいた。

私としては個人的に大したことをしたわけではないが、何か大きな仕事を無事成し遂げた満足感を持って家路についた。明日からは日本ショパン協会主催の「ショパンフェスティバル・イン・表参道」が2週間にわたって、合計26のコンサートやレクチャーがくりひろげられる。まだまだ気が抜けない。



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