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ローランドの電子チェンバロ [札幌日記]

 ご無沙汰しました。札幌のパソコン不調のため、ブログネタはいろいろあったのですが、書きそびれました。

 「チェンバロに特化したローランドの電子ピアノ」を買ったから見ない?とある札幌大谷の先生からいわれた。じゃあぜひ見せてよ、ということで何にでも興味を示す私は早速遊ばせてもらった。見たのは一番最新式のもので、電子ピアノ(チェンバロ?)もここまできたか、という感慨をおぼえた。機能はチェンバロ機能が主体で、それにオルガン機能が少し付いている。ピアノフォルテ機能もある。ただ現代ピアノ機能だけは完全に外されている。これは発売するには勇気がいっただろうがその見識にはさすが、と感心した。

 チェンバロは8フィート、4フィートがあってそれぞれ独立しても、ミックスしても使える。泣かせるのは、タッチの微妙な差によって4フィート弦と8フィート弦がほんもののように少しずれが生じるのだ。鍵盤から指を離すとき、ダンパーがそっと弦に触れる独特の音がするのもにくい。また、鍵盤からの指の離し方による微妙な雑音の違いが出せる。ここまでくればもう通奏低音に使うくらいのことなら全く問題はない。どころか、アンサンブルの大きさによって音量を加減出来る点ではある意味ほんもの以上といえる面もある。もとより、ピッチは加減出来るし、古典調律も可能である。もう一つチェンバロの特色であるリュートストップも可能。ただリュートストップにはもう一工夫必要、という感想は持った。

 オルガン機能は8フィート単独のものとミクスチャーのついたものとの2機能しかないがこれはまあご愛敬であろう、と見過ごすにしてはただ者でない。機械式オルガンののように鍵盤を押してパイプに風を送る、鍵盤をあげて風を止めるときのわずかな独特の雑音がやはり再現されているところは残念ながらカワイ電子ピアノはまだ少し改良の余地はある、という感じはする。やはりこれは伝統がものを云う国で作られたものだからだ、ということを痛感させられた。



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