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ある画集 [ショパン]

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 関西のIさんからポーランドの画家で、ドゥーダ・グラシチという人が描いたショパンのピアノ曲全曲をそれぞれイメージした画集が出版された、面白いからみてごらん、ということでお送りいただいた。本国ではかなり評価されている画家だそうである。

 ポーランドらしい独特な表紙のデザイン、本の厚さ約4センチにもなる大作。中には油彩、水彩、テンペラなど素材はさまざまだがファンタジーのイメージは一曲ごとにそれぞれ異なる。一般の人が見てどういう印象を持たれるかはわからないが、ピアニストとして私の持っているショパン作品のイメージとはかなりずれがある。むしろショパンなどとは関係なく、一つの絵画作品としてみるぶんには暗いものも、躍動感のあるものも、いろいろ興味深い作品は多い。

 もとより、ピアノ曲からうけたイメージを絵画として作品化する(ムソルグスキーの「展覧会の絵」の逆か?)という試みもきわめてあり得ることで、それ自体をどうこう言う筋合いはないが「展覧会の絵」と同じように、原曲とは関係なく絵画自体、人に訴えかける力があるかどうかがカギになろう。音楽作品についても言えることだが、何かに触発されて作られた作品が、自分の分野で成功するかどうかはもう触発された対象がなんであるかは関係ないのである。
 一例として「幻想即興曲」をここに掲げてみる。読者の方はどのように感じられるだろうか。
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