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メルクリン魂.E94 [メルクリン]

IMG_1034.jpg
 全金属製にこれ以上こだわったメルクリンの製品はあまり多くはない。極端にいえば絶縁物以外ほとんどが金属製でボディーだけでなく、下回りもすべてダイカストもしくは金属製で手すり、ラダー、バッファーなどいうまでもない。これ以上は金属製では無理、という部品以外は徹底的に金属製にこだわったといえる。

 E94、これはアナログで、私のところにはもう1機、デルタのオーストリア仕様のものとがある。両方とも最新の5極ソフトドライブに改造できないか考慮中。とくにReichsbahnのE94は1980年代はじめに買ったもので25年はゆうに経過しているが、この2機がいまのレイアウトでスムースに走ってくれればもう少し出番は増える。

 いまのダイカスト技術はもう少し精密に型作りが出来ただろうが、台車の部分の複雑な凹凸の精密さにこだわればやはりダイカストには限界があろうことは想像できる。そういう試行錯誤の結果が現在のメルクリンの製品の方向が決められたのであろう。台車部分の精密さに多少物足りなさが残るとはいえ、先ほどの理由で私のとても愛着のある機関車のひとつとして大切にしている。メルクリンはそれぞれの時点で可能な最大限の技術を駆使していることは、どの時代でも変わりがない。半世紀以上メルクリンに関わってきた私にはよく理解できる。

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コメント 4

masato-marklin

こんばんは
 私のところにも MWB所属のE94(37224) があります。
http://masato-mar.blog.so-net.ne.jp/2009-03-12#comments
 元がÖBBの1020なので窓が2つ窓ですが金型は昔のままだと思われ基本的には変わっていないと思います。
 さすがに中身は5極モータでサウンド(警笛だけですが)もあり、走りもスムーズです。ソフトドライブに改造はちょっと難しいかもしれませんが普通の5極でも十分だと思います。
 今、デジタル化キット60760が比較的安く手に入るのでサウンド化にこだわらなければお得だと思います。
 良いものは何時の時代になっても変わりませんね。

by masato-marklin (2010-09-24 23:48) 

klaviermusik-koba

masato-maさん、おはようございます

アナログ時代から現在もずっと続けてカタログに乗り続けているものは多く、これも古いものの一つではないでしょうか。おそらく30年以上は続いていると思いますが、こういう全金属製はもちろん、103にしても、下回りはそのまま何10年も現在に至るまで受け継がれています。当初、103を金属製ボディにしなかったのは高速で走ると重心があがって転覆しやすい、という判断で樹脂ボディになったと聞いています。

 その点、1020は貨物用ですからその心配がなかったのでしょう。ドイツのモデルは息が長いですね。

by klaviermusik-koba (2010-09-25 07:53) 

Akira

こんにちは、kobaさん。

103形のボディを樹脂製にしたのは重心を下げるためというのは初めて聞きました。なるほどですね。アナログの103形モデルは大型モーターでしたし、樹脂製でさえフルスロットルで走らせればR1曲線では転覆寸前でしたからね。今の金属製ボディは肌が薄いので重量もさほどなく、かつ頑丈で耐久性もある..やはり、昔から目的は同じで技術の向上で薄くて軽いダイキャスト加工が可能になったから、金属製になったのですね。

そう言えば、191形機関車も最初から金属製でしたね。(遅い機関車なので)
by Akira (2010-09-25 15:12) 

klaviermusik-koba

こんばんわ、akiraさん

91もそうですね。91の金属製を見て(初めてのデジタル、デジタルってなんだかよくわからなくて買いました)日本へ帰ってしばらくさめていたメルクリン熱が復活したのです。最初期のV200もそれに近いですがさすがに台車の外側だけは樹脂製になっています。これは現在もうすっかり型枠から新しくなっていますね。全金属製はそうなると、やはり数はそう多くはないのでしょう。

でも樹脂製の台枠であっても現在でも全く劣化していませんからこれもすごいことだと思います。


by klaviermusik-koba (2010-09-25 19:55) 

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