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ÖBB1020 [メルクリン]

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 前のブログで話題にした E94とこのÖBB1020ではメルクリン社の製造年代は30年近くもの年月が経っている。ちょっと見にはどちらも同じ金型を使っているように見えるが、少しよく見ると全く別物であることがわかる。塗装は20世紀終わりから21世紀にかけての明るい橙色にÖBBのロゴが見える。

 まず鋳物の厚みが前者は約2ミリあるのに対し、後者は1ミリしかない。それでは重量が倍違うか、といえばそれほどではない。実物は同じKlaus-Maffei製ではあるが、ドイツ版とオーストリア版では細部で違いがあり、さらに機関車の使われた時期、状況により当然違いがある。

 細かくいえば、運転台の窓が2つか3つか、ヴェンチレーターのデザイン、ドア回り部分などのリベットのあるなし、下回りの違いなどはあるにしても、基本は同じデザインである。驚くのは30年前の鋳型が現在にほとんど劣らないほど精密で、70年代の模型の車体がプラスティック化する中、よくぞここまで、と思うほどよく作り込まれ、ほとんど全部の部品が金属製という伝統はこの新しい1020でも同じなのだ。

 今年のカタログでも3種のドイツクロコが提示されているが、あれからどのように進化したのだろうか。何しろこのような古典機は塗装の違い以外、そうたくさんのヴァリアンテがある訳ではないから、古くからの顧客にもう一度この機関車を買わせようとするには並の努力ではつなぎ止められないだろう。ちょっと見にはほとんど同じ、でも少しよく観察するマニアをうならせる、メルクリン社のたゆみない努力が見える。
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Scottish Fold

めまして Scottish Fold と 申します

ÖBB1020 魅力な車両ですね 自分は 好きな車両の一つです。
以前、”これも不思議な代物 [TRIX]”で かかれていた CIWL(旧 PLM 鉄道などから CIWL (ワゴン・リ社) へ移籍した車両)などが 似合いますね。

by Scottish Fold (2010-10-21 14:57) 

klaviermusik-koba

はじめまして Scottish Foldさん

私は1020は貨物用と思っていたのですが、CIWLも似合うかもわかりませんし、一般列車でもこれのダブルヘッダーは迫力満点で素晴らしいですね。



by klaviermusik-koba (2010-10-22 09:40) 

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