曳舟 [小旅行]
曳舟(ひきふね)、という土地の名からのイメージさせるものは、その昔、まだ徳川幕府などもない頃のド田舎、関東平野の海に面したフンドシ姿のアンちゃんが往き来する漁船や荷船の集積地、という感じがするではないか。あるピアノコンクールの審査を依頼されてはじめて知った、東京に住んでいながら、まだ知らないこの土地へ行くのである。どうも曳舟という土地とピアノコンクールのイメージがさっぱり結びつかないのだ。インターネットでしらべると、総武線亀戸から東武線の支線がでていて、4つ目の駅、ということなのでその通りに行ってみる。
曳舟駅に降りたってみると、いやなに、どうして、東武線と地下鉄の3つの路線が交差している立派なKnotenpunkt(網の目の鉄道路線の結び目の主要駅)で、私の頭に思い描いた昔のいなかのイメージは何一つない。亀戸駅からは都心に近い電車としてはめずらしいたった2両編成の電車が往復しているだけのローカル線、東武亀戸線の終点でもある。
この曳舟駅はJR東北線久喜から東武鉄道を通り、地下鉄半蔵門線、東急の中央林間駅までの直通電車のある幹線の路線上にあることは知らなかった。不覚である。それなら帰りは乗り換えなしで用賀まで来ればタクシーを使って楽に帰宅出来る。東京の鉄道網の路線図をながめながら、大都市でこんなに鉄道網が張り巡らされているところは世界にもそうないのではないか、すごいなあ、と改めて感じ入った。久喜から中央林間まで全区間を乗ると2時間以上はかかるはずである。
2010-12-24 11:59
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コメント(2)
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kobaさんこんにちは。
遠路遥々下町までお越し頂きありがとうございます。
仰るとおり亀戸線は都内でも珍しいローカル支線で、下町情緒が残っている地域を結んでおります。
曳舟は只今再開発中で、高層ビルが建設されましたが、路地裏は未だに下町が色濃く残っております。(防災上はネックになっていますが)
スカイツリーも近く、交通も京成、東武とアクセスが良いので転入人口が増えております。
お訪ねになられた施設の前の通りは、以前曳舟川という運河でして、埋め立てて道路になりました。その昔は葛西用水から船が往来しており、その名残りで地名が残っております。
スカイツリーが竣工し活性化されると期待される地区であります。
by abe (2010-12-24 19:08)
Abeさん今晩は。
これは貴重な経験でした。確かに東武曳舟、地下鉄、京成曳舟、とものすごく利便性の高いところですね。駅前のイトーヨーカ堂には度肝を抜かれました。なるほど、昔は運河があったのですか。もし、地名がそのあたりからでたとすると、中世にさかのぼるほど古くはないのですね。スカイツリーが出来たら、今度は観光でいってみようと思います。まだまだ東京で知らないところが多いです。私のよく乗り降りする用賀から曳舟まで52分、という近い距離にあるのです。
by klaviermusik-koba (2010-12-24 22:35)