放射能の影響

　もとより，私はこの分野では素人であり、そしてまた東電や政府やマスコミの発表がすべて正しいとも信じていない。隠されている部分も多々あろう。このような過去の原発事故の最悪の例は、ソ連時代のチェルノブイリ（現在のウクライナ。首都キエフから北西に約１００キロ）の爆発で、これは世界中に放射能が大なり小なりばらまかれた。そのためにヨーロッパはとくに距離が比較的近かったこともあって当時ヨーロッパ中がパニックになった。それもあって福島原発の事故もヨーロッパではかなりオーバーに受け止められている。

　いずれ客観的な値は現在調査中のIAEAが発表することになろう。私なりにインターネットでいろいろ調べ、現在なお進行中のこの事故の様子を見ると，現時点で東京で（実は全国で）ペットボトルの水が買い占められる、というのは気違いじみているといわざるをえない。いずれ東京の水源地でも多かれ少なかれ放射能が検出されることになろうが、その値がいくらか高くなろうともそれでも私は東京の水を危険視していない。放射能の危険をいうなら日常我々はこれ以上の放射能汚染（汚染，という言葉がそもそも悪い）にいくらもさらされているのだ。飛行機で高い高度を飛ぶこともそうで、私などこれまでに相当な放射線を浴びているはず。それらをすべてさけることは不可能だし、仮にできたとしてもガンになる原因はほかにいくらでもある。ガンになる最大の危険要素は年をとることであるから、これをさけるためにはあらかじめ「若いうちに死んでおく」しか方法はない。いずれにせよ「生きていることは健康に悪い」。

　要するにペットボトルの水の買い占めは無意味で、我が家でやっている対策はといえば風呂の水をおとさないで次の風呂を入れるまでそのままにしておくこと。水が止まった時のトイレ対策。もう一つは阪神大震災以来の簡易トイレの常駐。トイレットペーパーなど買いだめても流せなければ意味がない。まず困るのはこれで、それ以外のことは時間がたてば何とかなってくる。ただし，大震災に際してまだ自分が生きていればの話ではあるが。

コメント 3

こんにちは、札幌大谷大学卒業生（'10年卒）、作曲専攻の梅田です。

今回の震災をうけ札幌大谷大学の卒業生・在校生50人ほどの有志が集まり、チャリティー演奏会や公共スペースでの募金を兼ねた演奏会を企画しています。
今のところ、５月８日の千歳アウトレットモール・レラ、６月４日の豊平館、サッポロファクトリーなどが決定しています。
もしよろければ、先生に応援して頂ければ幸いです。
団体名は「pray for you from sapporo project」としています。
by 梅田浩太郎 (2011-04-06 17:37) 

皆さんの熱意には心うたれます。私にできることがあれば喜んでお手伝いします。もし当日参加できなくても募金にお応募、チケット購入、といった形になるかもしれませんが何らかの形で・・・・
by klaviermusik-koba (2011-04-06 20:08) 

ありがとうございます。
よろしくお願い致します。
つい先日ブログを立ち上げましたので、よろしければご覧下さい。
http://pys-project.jugem.jp/
by 梅田浩太郎 (2011-04-08 11:35)