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調査捕鯨について(代用食の文化) [政治]

 結論から言うと、なにも外国から嫌われてまで、無理に鯨を食う必要はない、というのが私の考えである。戦争中に育った私はまとものものをあまり食べられないで育った。ビフテキなどを食べるのは夢のまた夢。やむを得ず、さほどうまいとは思わなかったが、代わりに鯨のステーキを食った。落語ではないがかまぼこが食えないから、たくあんをかまぼこに見立てて酒の肴にする、とか抹茶が買えないから青きなこを代わりにつかって腹をこわし、一晩中トイレに通う、とか「代用食」の文化とでもいうべきものが戦中戦後にはあって、鯨肉、というのは私にとってイメージの悪い負の文化となっている。

 そもそも鯨がこんなに減ってしまったのは日本が乱獲したからではなく、19世紀末、欧米でランプの灯油としてやたらと乱獲したのが今までたたっているのだ。「鯨を捕ることは悪い」とは、彼らにだけはいわれたくない、という思いはある。いっぽう鯨を食うのは国民の文化、という捕鯨派の論説にもおおいに違和感はある。日本の一部の地域にそのような食習慣は今でもあることは承知しているが、日本全体として、鯨を日常的に食べている人が一体どれだけいるだろうか。税金を使い、外国から目の敵にされてまで鯨を食う必要などない。調査捕鯨とはいいながら、実質、市場に「商品」として出回っているのだから「調査」を名目にかかげる捕鯨も反対派の外国にはあまり説得力は持たない。
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アリア

>結論から言うと、なにも外国から嫌われてまで、無理に鯨を食う必要はない、というのが私の考えである。

つまり差別された人、弾圧された人は黙って従えと
不当な差別を行う人が聞いたら泣いて喜びますな。

>税金を使い、外国から目の敵にされてまで鯨を食う必要などない。

あらゆる税金の使い道は一部の人のためでしかないのだけど。

あなたが必要ないと思っても必要な人はいます。

>調査捕鯨とはいいながら、実質、市場に「商品」として出回っているのだから「調査」を名目にかかげる捕鯨も反対派の外国にはあまり説得力は持たない。

反対のための反対派なんて口実が欲しいだけですよ。

商業というのは儲けるためのもので、赤字なのは商業じゃないという何よりの証拠ですけど。
もし商業ならば、ランダムサンプリングなんて経費がかかり赤字になる捕獲法をわざわざ行う訳がありません。
by アリア (2011-09-16 01:31) 

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