切妻屋根のシルバリンゲ [メルクリン]
何気なくカタログにひっそりと出る、という製品が時折ある。こういうものはうっかり見落としまいがちであとで後悔することが多い。これももしかしたらそうであろうと思って発注して置いたのが届いた。
28センチになってからシルバリンゲもいろいろな変種がときどき発売されるがこれもその一つかも知れない。実物を見ていないので何ともいえないが多分、切妻屋根のものも丸屋根のものに混じって運転されていたのであろう。今回のカタログでは切妻屋根は2等車のみの発売である。ドイツらしく新旧ごたまぜで編成に入れるのもいいかもしれない、と思って発注したのだ。屋根の色も全く違い、車体の裾の塗りもDBのロゴの色も時代によりちがうので、編成上違和感があるところがそれなりにまた面白い。これも今買いそびれたら当分またカタログには出ないかも知れない。
客車の丸屋根、というのは日本でもオハ32が多分最後であり、戦後作られたものは切妻屋根がほとんどである。同時に客車の両端デッキ部分をしぼるのもやめる、ということもほぼ同じ時期にはじまる。切妻屋根は日本の戦後の急行用スハ43、「つばめ」のスハ44のほうが先行しており、ドイツはだいぶんおくれて取り入れることになる。編成美というものが意識され出してからの産物(多分製作経費の節減とも関係がある)、と私は見ている。
2011-07-05 18:30
nice!(2)
コメント(2)
トラックバック(0)
こんばんは、kobaさん。
思わずカタログを確認してしまいました。確かに昨年の新製品で3種のシルバーリンゲのEp.IVがありますね。このシルバーリンゲは曲者で、異常に車種が多いです。もちろん屋根形状も製造時期で丸屋根も切妻屋根もあります。そしてそれらはやはり混成されます。後にリニューアルを受けるのですが、これも幾つもの異なるインテリアデザインがあり、更に複雑になっています。
詳細は、以下のサイトが日本語で解説されています。
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-silberlinge.htm
by Akira (2011-07-07 00:14)
akiraさん
いやはや、これだけ多くの変種があると模型化するのもどこに焦点を置くべきかメーカーとしても頭の痛いところでしょう。このサイト、貴重ですので時々読ませていただきます。ものすごい分量がありますね。ありがとうございます。
by klaviermusik-koba (2011-07-07 15:27)