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Serie16 NMBS/SNCF [メルクリン]

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 大陸からイギリスへ渡るのにいまどき連絡船で行く人はほとんどなくなったが、かつてはドーヴァー=カレー(フランス)間とドーヴァー=オステンデ(ベルギー)が主な連絡ルートになっていた。ドイツ方面からイギリスへ渡るにはベルギーのオステンデ経由が一番早い。しかしかつては国境でパスポートや荷物検査、それに電圧が代わるため機関車の付け替えなどで1時間はたっぷり停車していたものだ。

 そこで、機関車をつけ替えることなく、そのまま国境を越えることがスピードアップには欠かせないものとなり、こういう3個、もしくは4個のパンタをつけて変圧器や整流器を装備した機関車は比較的早くから開発された。これはベルギーで使われた16型というタイプのもので(もちろん今はコンピュータ管理のためにナンバーは変わっているはず)オステンデーブリュッセルーケルンという一番の幹線の急行に使われた。(この当時はまだICという名称はなかったと思う)この16型はドイツ、フランス、ベルギー、ルクセンブルグの4カ国対応である。

 3つともパンタの形がちがうのがウリで、「Gottardo」のように、4個、しかもパンタ同志の干渉を防ぐため、形状に結構苦労しているのがわかる面白いものもある。これが面白くてつい買ってしまうマニアは少なくないはずである。

 もちろんこのようにパンタを3つも同時にあげることは実際にはない。しかしヨーロッパの機関車で気になるのは1個のパンタが運転中故障したり、吹っ飛んだりしたらどうするのだろうか。私は日本の鉄道で、2,3回経験があるが、機関車にせよ、電車にせよ、複数のパンタがあるために運転は続行出来たことを覚えている。
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