老化現象でもなさそうだ

　今週は二つの予定をすっぽかし、またはあやうくすっぽかしそうになった。一つは札幌へ出発直前、演奏連盟から電話が入り、「今日、理事会の予定でご出席のお返事を頂いていますが」という催促の電話に「すみません、ダブルブッキングでした」と平謝り。まずいことに私の予定に合わせて設定された会議なのである。　昨日の洗足学園のゼミも実は忘れていたのだが、いつも聴講にきて下さる外部のかたから「今日は伺えません」というメールではっと気がついたのだ。これもあやうくすっぽかしそうになったのだが、メールのおかげで予定をちゃんとこなしただけでなく、その後の新年会にも何食わぬ顔で出席した。

　「これは明らかな老化現象ではないか」と一時落ち込んだが、問題は手帳にあった。毎年１１月頃になると、次の年の手帳を購入し（関係業界団体からもらったものはタダだがデザインが気にいらないから使わない）今年の手帳から来年の予定分を書き写す。その際の不注意な写し忘れ,もしくは写し間違いが原因のすべてなのである。これを防止するために、電子手帳やiPadの予定記入も試みたがことごとく三日坊主に終わっている。

　予定表はアナログに限る。鉛筆のちょっとした筆跡が、「これはどうしても必要」としっかりした筆跡のもあれば「まあでた方がいいが気が進まない」といういかにも気の抜けた筆跡、「と、思ったがやっぱり出席しないと」となんともしぶしぶ書いた筆跡、等々の個人的感情が書き方に微妙に反映される。電子手帳は〇か一の世界だからこの微妙さを要求するのは無理である。このランク付けは個人的には重要だが、人に知られるのはまずい。