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結局何とかなったじゃないか [原発問題]

 大飯原発再稼働は今年の夏の電力事情の様子を見てからでいい、と当ブログで書いたが、その当時(6月頃の時点で)、産業界も含めて、関西は東京とちがう、どんなに節電をしたとしても原発なしで夏を乗り切るのはとうてい無理、という声が強かった。私も当面の再開はやむを得ないかも知れない、とも思った。それも正直に書いた。でも結果はどうだったか。家庭電力が13パーセントだかの節電になり、原発再稼働がなかったとしてもぎりぎりではあったが、どうにか電力はまかなえることが立証された。それと、いよいよダメな場面があっても、ほかの電力会社からの融通も含めればなんとかはなったのだ。

 もう多言は要しまい。これからもう少し余裕を持たせるために自然エネルギーを政策として進めれば、その方向で行けるであろう。原発事故は一度起こればその損害は天文学的数字になることが今回の事故で誰の目にも明らかになった。原発は決して安い電力ではない。もし今度事故が起これば、もう日本は破滅するしかない。原発なしだと世界に公約したCO2削減25パーセントの公約を果たせない、ともいうが、もはや民主党のマニフェストなどどれも実現していないし、これが実現出来るとは誰も信じていない。

 だが原発をやめるとなると、動いていない原発はみな巨大な不良資産となる? しょうがないじゃないか。これまでみんながその方向で行く、と決めた結果がこうなったのだから、やはりまいたタネは刈り取るしかあるまい。誰が悪かった、とここで責任のなすり合いをしても始まらない。私たち一人一人が責任者でもある。1990年代まで、日本は原発のおかげで本当にいい思いをしたのは確かだが、やはりいいことはいつまでも続かない。当時、私は友人たちによくこんな話をした。「こんなに日本はいいことはこれまで一度もなかった。あまりうまく行きすぎているから、こんな贅沢をしていい気になっているといずれバチが当たるのではないか」。まさかこんな形でバチが当たるとは当時想像もできなかったが。。。旧約聖書「ヨブ記」にある。「神は私におおくの幸を与えたもうた。不幸もまた受け取るべきではないか。」
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