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3029 [メルクリン]

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部屋の片隅に放り投げられ、ホコリまみれになり、何10年も全く無視されてきた一両のタンク機関車がある。いつからあるのかも、どこで買ったかも定かでない。製品番号は3029,4桁時代のもの。ご覧の通り、窓枠もない、ロットまわりの作りは最小限にまで簡略化され、ヘッドライトももちろんダミー。当時の製品の中でももっとも廉価版の機関車であっただろう。Hbfのジャム以来、私は昔のものにまた興味が向き始めて、私の部屋にMレールとアナログのコントローラを設置し、このたぐいのものもときおり走らせてみている。

しかしさすがにこの機関車はまともに走るのはもう無理であろう、と決めつけていた。ホコリを払い(窓枠がないので、モーターなども丸出しのため、内部にもホコリがいっぱいたまっている)汚れの付いたところはぞうきんで丁寧にふきとり、注油をし、レールに載せてみた。さすがメルクリン、走りには全く問題ない。機械式の逆転機もバッチリ。むしろ、最近の製品の方が機構が複雑な分、トラブルが多発しやすい。トラブルの原因が分からず、そのままオクラになっているものもいくつかある。この時代の製品はその不安定さがみじんもない。いつでも、どこでも、確実に作動する。この時代の製品はごついが、ドイツ魂を見る思いがする。長いことほったらかしにしてごめんね、という気持ちが湧いた。
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(古典客車、よく似合うでしょ)
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