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デルタ考 [メルクリン]

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 もうほとんどカタログからは姿を消したデルタだが、この動力車のうち、とりあえずデジタルでまともに運転出来る車両は限られる。車軸数の多いものは、まあ何とか走るが、このE60のような3軸のものは概して走りが非常に悪い。先述の「OPEL」(DHG500)のディーゼル車も同じ3軸である。そこでこのE60も全部アナログに戻したら、アナログでの走りには全く問題がない。デルタもボギー車くらいになれば、何とかデジタルでも使える。

 デルタはメルクリンが多分デジタル普及への過渡的手段として、デジタルの廉価版として発売したものだが、やはり3極の在来のモーターではデジタルではうまく集電出来ないのかも知れない。モーターそのものの性能が悪いわけではない。アナログ機を5極モーターを使って改造した車両はどちらでもちゃんと走ってくれるから、やはり、デルタで商品として発売するには使い物になる車種を厳選してメルクリン社は臨むべきではなかったか。アナログ路線が専用に使えるようになった今、どうせデジタルでは走ってくれないなら、とデルタ製品を何両かをアナログに改造した。もともとアナログ車、と考えれば腹も立たないですむのだ。

 メルクリン・アナログが他社製にくらべて素晴らしいのは、レールや車輪が少々汚れていても、また、何十年もほったらかしにしていても、鉄道模型の根幹である「走り」にまったく問題が生じないことである。これがデジタルになると長い間走らせていない車両、少しレールの汚れがつくと、てきめんに影響が大きい。何もかもうまくいくシステムというものは、ない物ねだりかも知れない。アナログの良さはやはり捨てられないことを再認識した。
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