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デルタ考(2) [メルクリン]

 中途半端なデルタだが、これをアナログに戻すと,本来の性能を発揮してくれるということは,この前にものべた。とくに、アナログ機関車のすぐれもののひとつに、屋根に「警告灯」つきのディーゼル機関車「OPEL」(デルタ)がある。はじめに少し電圧を加えただけでは動力モーターは始動せず、警告灯(Blinklicht)だけが点滅を始める。徐々に電圧をあげていくと、電圧がある程度以上かかり始めたときに動力モーターが始動する仕組みで、それも、非常にスムースに始動するところをみると、ある電圧までは,モーターへの電流はシャットアウトされている仕組みになっているのではないか。この逆がある程度以上の高圧電流で、規定の電圧以上(30Vくらいか?)になるとやはりモーターへの電流は自動的に停止して、高圧電流でしか働かない逆転機や自動解放機(逆転のボタンを二度クリックする)が働くのと同じ原理である。アナログ性能をうまく生かした、いわば「電圧の住み分け」。実に巧妙な仕組みといわざるを得ない。アナログ機関車は、新しい機関車を買うごとに分解してみると、なにかこれまで見たことがない新しい工夫、技術が導入されているのを見て、すっかり感心したのを憶えている。昨今のデジタル機関車は、ものすごく精巧なのでうかつに分解すると元に戻らなくなってしまう恐れがあるから、分解してみる楽しみはなくなった。

 警告灯だけを点灯して、長時間機関車を放置しても,モーターには負荷はかかっていないからモーターのコイルが焼き切れる心配はない。(何10時間もやってみたわけではないから実際にモーターへの電流が完全に切れているかどうかはわからないが) 同じ警告灯でも,もともとデジタル用として設計されたディーゼル機関車「POLIZEI」はファンクションで切り替えるから、アナログで走らせると警告灯はいつもつきっぱなしの状態となる。というわけで、デルタの小型機関車は基本的にアナログ仕様,と考えた方が良さそうだ。
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