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北海道の大雪 [札幌日記]

北海道の大雪は東京でもある程度報じられているであろうが、東京はもちろん,札幌にいてさえ、想像がつきかねるような状態である。すでに,100人近い死者を出したこの大雪、地吹雪,ブリザードとか,そんな程度のものではないらしい。以下はタクシーの運転手から聞いた話だが、普通の道路が風向きか、なにかのはずみで、すこし吹きだまりができるとあっという間に直径2−3メートルの雪の固まりになる。ここへうっかり突っ込んだが最後、もう前進はおろか、バックさえもできず、うろうろしているうちに、車ごと雪で埋まってしまう。外からは、雪の大きな固まりにしか見えなくなるから、運良く救助隊が駆けつけられたとしても、どこに車があるのかさえわからない状態なのだそうだ。こうなってしまうと、やっとドアが開いて,雪の中に出られたとしても、人間は上下左右が認識できないので、結局凍死するしかない。要するに「南極大陸で車を運転するのと同じ覚悟がいる」。

そうでなくても、まわりは真っ白で運転席からは前はほとんど見えない。前の車のテールランプだけを頼りに進むしかないが、それがすこし車間距離が開いてしまうともう前の車は見えない、そうかといって、車間距離をつめすぎると、今度は前の車がブレーキを踏んだとき間に合わない、といった過酷な運転を強いられる。タクシーは職業柄、こういう日でも休むわけにはいかない。GPSで常に自分の位置がわかるようにしていても,救援隊が近づくことさえ容易ではなくなる。これが、土曜、日曜の前半までつづいたというのが実態のようである。

今回も私は運がよく、JALもJRも復旧した状態のときうまく札幌入りしたらしい。でも万一の場合電車や,空港ビルで夜明かしできるような非常用の食料、薬品類など常に携行する必要を強く感じた次第。東京はもう春だが、北海道はまだまだ一ヶ月くらいはきびしい状態を強いられる。これさえなければ北海道は本当にいいところなのだが。。。
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