JALの国際線プレミアム・エコノミー

札幌へずいぶん往復したおかげでマイルがかなりたまった。このまま放っておくと日数と共に消えてしまうので、有楽町にあるJALのセンターへ出かけて交渉の結果、プレミアム・エコノミーで夫婦でヨーロッパ往復できる航空券を獲得した。マイレージのシステムは複雑怪奇なので、ネットで一般的なことはわかるものの、自分のケースでははたしてどうなのか、ということになるとやはり窓口しかない。

私のここ3年間の飛行距離は月までの片道の距離にほぼ匹敵する、といわれて、ピンとこないもののちょっとびっくり。月はやはり途方もなく遠いのだなあ。ところで、このプレミアム・エコノミーなるもの、前からJALの広報誌でみてなんとなく知っていたが、店頭にその実物のシートが展示してあるので座って見てなるほど、と納得がいった。これまでの3クラス制が実質4クラス制になったのである。JALのビジネスクラスがあまりに立派になったので、エコノミーとの格差が広がりすぎた。その中間のニーズに応えようとするものであろう。

これまでのエコノミーと比べるとだいぶんゆったりしていて、国内線のクラスJに匹敵するくらい幅とシートピッチが広い。これならヨーロッパの長旅も格段に楽になると思われる。ただし食事などのサービスはエコノミー並。獲得マイルで計算してもらったらたまたまこのクラスになった。面白い体験になると期待している。早く予約したせいか、思い通りの窓際二人、ドアの間際で前席がないのでよりゆったり過ごせる。ただこの席の乗客は事故の際、他の乗客誘導に協力しなくてなならない。(自分が先に逃げてはいけない？)この航空券の特徴は、一年間有効で、日程も座席も仮の希望通りに決めたが、変更がきく、というのがいい(ただしその時に空席があればの話だが)。切符はもらったものの旅先で何をするかなど、中身は何も決まっていない。