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また平均年齢がのびた [プライベート]

私くらいの年になると統計上いくら平均年齢がいくら伸びようともうどうでもいい、という感じだが、最近よくいわれるのは「健康平均年齢」で、この方がより重要である。ただこの場合の「健康」の意味は、医者にかかったり薬を山ほど飲んでいても、とりあえず、なんとか寝たきりなどにならないで自分の身の回りのことができている、という程度の健康だから、レベルとしてはかなり設定が低い。

男性でいうと健康平均年齢は70才程度だそうだ。昨今この年齢ではまだ十分働ける、もしくは働かなくてはならない、という人が回りに多いという実感が私にはある。ただこの年齢になると個人差が大きい。身の回りのことがやっと出来てはいるが働くのは体力的にも無理、という人も多かろう。私の場合はもっとつらい。100才でも現役でピアニストとしてステージに立っている人がいるのだから、あなたもがんばってください、と励まされるほど辛いことはない。こういう世界でも幾つも例がない特殊ケースを持ち出して頑張れ、というのは酷ではないか。

70才という年齢は、音楽の世界ではやっと本当のことがわかりかかってきた、という年でもある。自分が若い時わからなくて苦労したことを、若い人に早く伝えておきたい、という焦りのようなものもある。何も言う必要のない才能溢れた人には余計なおせっかいだが、早く気がつけば進歩もずっとはかどる、というケースは非常に多い。そう人たちのために損得抜きでアドバイスをしてあげたい、という気持ちは、自分が若い時は全く理解出来なかったが、今自分にできる役割はそれしかないのでは、という気もしている。

とりあえず現在の自分は「健康平均年齢」はクリアしているのだが、「不健康平均年齢」は自分のためにも、周りの人のためにも、社会のためにも短ければ短いほど望ましいことで、これをどう実現して行くかがこれから社会全体でかんがえなくてはならないであろう。尊厳死、安楽死ももちろんだが、もう十分生きたからここで自分の人生を閉じる、という決断を自分で下せ、かつ、自分の意思で実行に移せる世の中が来ないかなあ、と思っている。これには現時点では反対の人は多かろうが、将来ガンにならない予防法が発明されて平均年齢100才、という時代が来れば現実味を帯びるにちがいない。

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