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日本ピアノ教育連盟とPTNA [音楽全般]

私も日本ピアノ教育連盟の会長を辞してだいぶん年月が経つし、現在私個人としてPTNAにまったく無関心いうわけでもないので、ピアノ教育の両団体について、私なりの現時点での感想の記録を残しておくのも必要かと思い、筆を執る次第。折しもピアノ教育連盟発足30年記念の年でもある。ありていに言って当時のPTNAの経営方針に批判的なピアノの指導者や、先生の集まりで発足したのが日本ピアノ教育連盟であり、私もそれに賛同した一人として名を連ねていた。私がピアノ教育連盟の会長の職務にあった間は、当然PTNAからはある距離をおいていた。

ただ、目指す目的は同じでも二つの団体が合体することは今後もあり得ないであろうが、お互い協力してピアノ教育の向上の仕事に当たれば、両団体で日本のほとんどのピアニスト、ピアノ教育者、音大教授などを会員に擁している関係上、かなりなインパクトを持つと考えた。いまだから言うが、私は連盟会長時代、時折、PTNAの事実上の理事長であるF氏とは内密に水面下で会合を持ち、お互い足らざるを補いながら、日本のピアノ教育界のためにお互いにいい関係に持っていけないかとざっくばらんに話し合っていたが、私が会長を辞して以来、現在それはほぼ途絶えている。

数十年の歴史を経て、両団体にもいろいろ変化が見られた。それぞれにピアノ教育界に大きな足跡を残しているが、依然、対立状態のままで交流はない。もう私はこの年齢でどちらの役員にもなる気はないが、いまは両方のパイプ役になれる人材が見つからないのが気がかりの一つなのである。というより、そもそもそういう発想がなくなっていることが問題と考える。昨日、一昨日のかつしかシンフォニーヒルズもそうだが、PTNAの特級コンペの審査にときたま加わって見て感じたのは、非常に優れた若いピアニストが多数参加していて、このコンクールはやり方にまったく問題がないとはいえないにしても、今後も大きな期待がもてる、ということをここ数年感じている。一方教育連盟の活動内容は連盟独自のユニークで他では真似のできないことを一歩一歩地道に続けているにもかかわらず、やや足踏み状態、という風にも外からは見えるようだ。発足30年記念の座談会のゲラを見ている最中なのだが。。。
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