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プロシャ国王宮廷客車 [メルクリン]

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(国王専用のサロンカー。ボギー台車自体まだ珍しい時期、3軸台車を履いている)


メルクリンからは私の知る限り、ウィルヘルム・プロシャ国王の宮廷列車として2度ほどモデルで発売されている。一度は機関車と5両の客車セットとして、一度は王妃のサロンカーの単品として。ポツダムの宮殿はフランス・プロシャの戦時中にもかかわらず、建設が続けられた。プロシャ国王はベルリンとポツダムを列車で往き来していたが、いつからかポツダムの方を本拠とするようになった。

プロシャの宮廷列車ついては拙ブログで各車両を以前にご紹介した。先般ポツダムを訪れた時、是非みたいと思ったのが、宮廷客車の保存のされ方である。2006年のメルクリンカタログに宮廷客車の保存されている内部写真がモノクロでやや不鮮明であるが掲載されている。Potzdam-Wildpark駅の北側に位置する建物(画像)で外側から見る限りでもそれ自体宮殿、といってもおかしくないほどの立派な建造物である。宮殿の多くの建物は内部公開されていないし、目下大掛かりなレストア工事が始まっている。宮廷列車の建物も現在DBAGの管理下にあって内部を見られないのは残念であるが、メルクリンの精巧な模型でそれをうかがうことはできる。

宮廷客車のほとんどは廃車になっているが、一部はMITROPAの寝台車として生き残った。ウィルヘルム国王は東はトルコまで鉄道の敷設権を持っていたほど、鉄道の充実を国策としていた。結局そういう贅沢な生活が民衆の反感を買うことになり、いずれ王制が崩壊することになるのだが。蛇足ながらメルクリンのカタログではこの貴賓車はなぜかエポックⅤとなっている。
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