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スプラトリー諸島 [一般向け]

スプラトリー諸島については中国はアメリカの出方を少し読み違えたようである。最近のアメリカの情勢からみて、まさか手出しをすることはなかろう、と思ったにちがいない。

テリトリーをめぐっては、人間同士の軋轢を繰り返し、ずいぶんひどいこともやりながら、第二次大戦後はそれなりに世界共通の領土に関するルールも作ってきた。がそれを認めない、という国だって当然いる。今の中国、やりたい放題、というのがそれに当たる。だがこれも長い歴史のスパーンで見ると、いずれ落ち着くところに落ち着く、と私は見ている。

太平洋をアメリカと中国で半分づつに分けよう、というのも随分気宇壮大な、というか、荒唐無稽なアイデアだが、歴史上初めて地球を一周航海ができるようになった頃、スペインとポルトガルが宣言したテリトリー宣言に比べれば、ここ何年かの動きはまだまだスケールが小さい。何しろ、スペインとポルトガルは他の国の存在などなにも考えず、地球を半分に勝手に線引きして、ここからここまで俺のもの、ここからここまではお前のもの、と勝手に決めてしまったのだから。全盛を誇った頃のスペインとポルトガルの国力は当時世界の二大勢力であり、今でいえば,アメリカと中国どころのものではない。

このようにかつて権勢を誇った両国も,今の世界の中で見れば、その経済力と政治的影響力は、現在我々の知る通りである。人間,貧乏の間は卑屈だが少し金持ちになると傲慢になる、という傾向はどんな時代にあっても変わることのない、人間のもつ悲しい性のようなものかもしれない。いまもスペイン語が世界のいたるところの国で話されている、という事実も当時の事情の残滓を物語る。
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