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白鍵だけのピアノ [音楽全般]

時折にしか顔を出さないが、昨日、日本現代音楽協会の新年会に出席した。いつも、特に面白いことがあるわけではないが、思いがけない人に会える楽しみもある。今回は会場に面白い楽器が展示されていた。

遠目には普通の電子ピアノのキーボードに見えるが、近よって見るとなんと鍵盤が全部「白鍵」のみ。黒鍵がないのである。鍵盤の幅は普通のピアノと同じだが、全部白鍵だからどこが「ド」だかわからない。さらによく見ると、鍵盤の上に赤いLEDがついている。これが「ド」の目印のようである。黒鍵がない分、オクターブの幅は普通のピアノより寸法がのびるから、普通の手ではせいぜい6度に届かせるのが限度。

試作の主はピアノメーカーのY社。これ、まだ楽器として完成したものでもなく、名前すらついてないし、試作途上のものである。この楽器のみどころは、1オクターブを平均律半音で12の音の設定も可能だが、15の音に等分も可能、1/4音に分割も可能、さらにもっと多くの音に分割することもできるし、極端にいえば88鍵を1オクターブとして88等分にすることもできる。電子楽器だからこそできる芸当である。確かに面白いが,これ,弾きこなせる人がいるのか,と心配になるがそこはそれ、「現代音楽作曲家」の集団だから、新しい楽器としての可能性があるものか、ネーミングも含めていろいろ専門家の意見を聞きたい、というのが趣旨のようである。

一オクターブを15等分しても、隣の鍵盤同士の音程は私の耳ではまだ半音、と認識できる。が、私はいろいろ考えさせられた。われわれ当然、と思っている12等分の半音が音楽の絶対基準だと思っているのはひょっとすると西洋音楽系の偏見かもしれないのではないか。ちょっとしたカルチャーショックではあった。この楽器がこれから先どうなるのかなにもわからない。それよりもピアニストで通っている私がなぜ作曲家の集まりに顔を出して乾杯の音頭まで取らされることになるのか? このいきさつを説明するととても長くなるから今日はここまで。。。。

蛇足ながら「ビンゴゲーム」で「オバマ大統領と安倍首相が乾杯した銘酒」を当てた。幸先がいい。今年はいいことがあるかも。。。
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