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スウェーデンの機関車 [メルクリン]

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一年以上も待ちに待ったアイテムが届いた。スウェーデン(SJ)の超大型機、1200型。3両の永久連結、なかなか迫力がある。実物は多分今年あたりに新型機関車にあとを譲り、お役御免となる長老でその意味ではタイムリーなモデルと言える。鉱石をノルウエーの港町、ナルヴィクまで運ぶための機関車である。北極圏の厳しい寒さの中、山岳地帯の大量運搬手段としてはやはり鉄道に勝るものはない。スウェーデンは第二次大戦にも巻き込まれず、戦後いち早く他のヨーロッパの国々に先立って産業が発達し、名だたる福祉国家として世界の規範となっている。

戦時中鉄道が被害を受けなかったのは、復興におおきく寄与したし、マニアの目からみると古いものが多く残存した、という意味でも面白い。ただ最近はモータリゼーションと航空機によって鉄道SJはかなり苦しい立場におかれているようである。

この1-D-D-D-1の軸配置は日本流にいえばEL1200とでもなるのだろうが、4軸固定で(モデルではどの軸もかなりの遊びがあって急カーブの通過も問題ない)ロットで動力を伝えている。機関車単両で動かしてもなかなか重量感がある。フルサウンド付きで、いつか、何処かの運転会に持参してその真価を見てみたい。もうこのくらいの面白い機関車になるとどこの国のものであろうがどうでもいいのだ。


いずれ、以前のDB50型のような見事なウエザリングを施したものが出るにちがいない、と私は睨んでいるがいつのことやらわからないからとりあえずは買っておいた次第。自分でやればいいのだろうが、もし失敗したら、と思うと怖くて手が出ない。ROCOからも同じタイプのものが出ているが私はやはり金属製にこだわる。

新年の運転会 [メルクリン]

今年はいろいろな新年会が重なり、ご馳走ざんまいで胃は少々お疲れ気味。

例年のことは今回は省略し、HUHさんからお誘いを受けていた運転会に出席させてもらったご報告を。市川の御宅についたのは1時すぎだったが、もうかなりの人がすでに出来上がっていた。私は飲めないのでロフトに設けられたレイアウトに入り浸って運転会を楽しんだ。3線同時に運転できる個人としては羨ましい環境にある。これからシーナリーを充実させてゆく楽しみはいかばかりか、と思わせる夢のある空間である。

少し遅れてこられたTさんの金色に塗装された限定版の01、煙とフルサウンドが当日のハイライト。煙もサウンドもあまり興味を持てなかったわたしもこれはやって見る価値ありそう、と思えるほどの進化を遂げていた。せっかくの新しい白い壁が煙で黒くなるのでは、という心配もあったが。。。

一階では103のビデオを見ながら飲み食いをしているグループもあり、運転派とビデオ派に別れた。私は滅多に動かしたことのないROCOのE95の足慣らしをさせてもらった。もうすでに顔なじみの方ばかりの集まりという気安さも手伝ってリラックスできた一日だった。HUHさん、Hbfの皆様、ありがとうございました。拙宅でも運転会をやりたい、という気持ちはあるのですが、もう部屋がいかんせん、もので一杯で大勢の方にいらしていただくには、少々無理なのです。

大人のおもちゃ作り [メルクリン]

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可能な限り簡略化してもなおかつ、客車と認識できる限界はどの辺りか、を追求したアイテムのように見える。これはキットになっていて、子供が自分で楽に組み立てられる。バラバラな状態で見た時、いくら子供用と言っても、窓ガラスもなく、車体の側面は裸のプラスティックのみで、いくらなんでもこれでは子供でも見向きもしないのではないか、と半ばあきれたものだ。

それでも気を取り直して組み立ててみると、結構ドイツの平均的な客車的イメージが浮かび上がるから不思議である。丸いドアの窓と車体の大部分を占めるガラスなしの窓はICE、貼り付けの赤いストライプは通常のIC用客車、大きな2等車の数字も客車であることを強調する。(一等車でないところがいい)これを何両か連結し、編成としてある距離から眺めると、座席もみえ、グレーの屋根(いささか薄いが)ともあいまって、不思議と他の国ではない、紛れもなくドイツの客車列車的雰囲気になる。

そこまではいいのだが、屋根プラスティックが曲がっていて隙間ができ、フィットしない。割れないように気をつけながらなんとか見られる程度まで曲げ直してやっと格好がついた。これだけはもう少しなんとかならないものだろうか。このシリーズは今後自分で組み立てる面白さを加味しながらどこまで発展の可能性があるか見極めたい。

スウェーデンUe型716 [メルクリン]

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しばらくぶりのメルクリン・ネタです。2012年のカタログで見て発注したものが忘れた頃届いた。発注してからもう2年近くになるのではないか。なぜこんなに時間がかかるのだろうか。このところスウェーデンものに力をいれているメルクリンだが、私も以前からスウェーデンものには興味があり、見つけたら購入するようにしているが、いかんせん、種類は少ない。

その中でもこのUeは数少ないスウェーデンのオリジナルデザイン。同型のノルウェー版もあるのだがこの派手なエポックⅤの塗装が気に入って買ってみた。一見ありふれたStangenlokomotivに見えるが、細かくみれば両側にシカの角のように突き出たごつい金属棒(一体何に使うのだろうか?)や、これもドイツでは見ない独特の形状のパンタグラフ(これまでのモデルに見られないほど細いので取扱注意)、運転席上につけられた八木アンテナ、やたらと多いステップなど見所は小型機ながらたくさんある。小編成の貨物列車には手頃なのでアナログレイアウト用になろう。サウンドはないが私にはこれで十分。12年、13年のカタログから発注したものの中でまだ届いていないものも幾つかある。願わくば私の生きているうちに間に合って欲しい。

MITROPAの寝台車(2) [メルクリン]

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久々のメルクリン関連の話題。昨日の記事を書いてから、そういえば、うちにも同じメルクリンのMITROPA寝台車のモデルがあったはず、と探してみたらやっぱり見つかった。ただし、これはスカートつきのSchülzenwagenのシリーズのモデルなので、昨日の実物写真より、後の世代のモデルらしいから幾分かの違いはあるが、窓配置、赤に黄色の帯が2本、MITROPA文字の配置、CIWLゆずりの車体番号が両方のドアの側面に書かれている、など共通点は多い。ナンバーは「22079」なので大分後に振られたナンバーということがわかる。ややオーバースケールのサボはこの時代のメルクリンの印刷はあまり鮮明ではないがMünchen-Berlin-Münchenと読めるので、やはり当該D-Zugの東ドイツ乗り入れ車両として使われていたモデルの可能性は高い。

ただこのモデルは車端がほとんどしぼられていない、屋根が両端丸みがある、細かいことをいえば、ドアノブの位置が左右逆(多分台車も違うのではないか)、など写真とは違う部分もある。色調であるが、モデルで見ると、非常に明るい赤で、私が乗車したのはもっと暗い赤であったという印象があるが、これは夜の薄暗いプラットホームで見たから、と言う条件の違いもあるかも知れない。このモデルをいつ入手したか明らかではないけれど、少なくともその時、自分がかつて乗車した車両と同じ系列の寝台車、と意識して買った記憶がないから、縁は異なもの、というしかない。もうこのモデルは新しい28センチシリーズで出されない限り、再現は難しいのではなかろうか。

BAR? [メルクリン]

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だいぶん昔にTEE「Helvetia」3両セットとして発売されたものだが、この客車は一等客室と食堂車の合造車となっている。ただ、看板に偽りがあってカタログとケースには「BAR」の文字が印刷されていてなかなかアトラクティブなのであるが、モデル本体には印刷がない。モデルの外観からはそれなりの鑑識眼がないと食堂車には見えないのである。たぶん、Helvetiaには編成として使われていた比較的めずらしい合造車だが、もしかしたら一等車を改造したものかも?と思ってしまう。ギャレーのスペースもあるようなので、簡易レストランかも知れない。室内灯は完備されていて、どのように編成替えをしても全車両点灯してくれる。昨今のメルクリンの固定編成にときどきあるような順序を間違えると点灯しない、という不便さのないのがいい。

三たび50型について [メルクリン]

もとより、自分で持てる車両の種類はごく一部に限られるが、Hbfの例会などで知らないモデルにも、中には「こんなのカタログにあったっけ?」と思うようなのまで接することができて、このところ私の見方はだいぶん広がりを持てるようになってきたことを実感している。

「自分の接した限りでの」という但し書きはつくものの、ここ数年の一番の驚きはやはり新しい50型ではないかと思う。量産型のHOモデルでの精密さという点では、マキシマムに達している感じがする。この凝りすぎたウエザリングのため、一見見栄えのするものでないせいか、すごく人気が出ているという話はこれまで聞いていない。が、この年までさまざまの模型鉄道を見てきたマニアをうならせるものがあるのがこの50型である。

一例をあげれば、可能な限りのパイピング、ブレーキシュー回り、ロットまわりなど、蒸気機関車のマニアが見てもここまで十分満足の行くものはこれまでなかったのではないか。先台車の排障器はレール面ギリギリにまで接しているがそれでも普通の運転でレールに接触することはない。ブレーキシューも、砂まきのパイプもよくぞここまで、と思うほど動輪ギリギリまで詰められている。特に第5動輪は一番左右と前後の遊びが多いため、ものすごく緻密な計算と精密な部品作りが必要となるであろう。

おそるおそるR1のカーブも通して見たが何の問題も起きない。何がすごいか、といえばここまで精密に作り、しかも限られたスペースでの実用運転を見事に両立させていることである。たんに飾っておくだけのディスプレイ用であればもっといろいろ可能だろうが、このバランス感覚がドイツ人の最も得意とするところ。鉄道は走ってナンボのものだからだ。これまでのどのメーカーも1ーE型には手を焼いていたようで、一番の安易で安全な方法はテンダードライブにすることである。でもメリクリンだけはボイラー内に動力をおくことからブレたことはない。模型の中でやはり一番作りがいがあり、難しいのも蒸気機関車であり、それでメーカーの実力のすべてがわかる。テンダーの水タンク部分のバルブから漏れ出した水垢のあとまであるのは心憎い、というしかない。

Hbf例会 [メルクリン]

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時間切れで映像のみでコメントがあとになってしまった。私は土曜日だけしか出席できなかったけれど,運転会と、あとの飲み会はたっぷり楽しませてもらった。毎回思うことだけれど、ほかの同好の方々が,それぞれ違った楽しみ方をされていて、それが例会にも反映されている、ということである。これは,自分ひとりだけで趣味の部屋にこもっているのとは違って、あ、こんな楽しみ方もあるのか、といろいろ目を開かせてくれるいい機会でもある。それだけメルクリン(それ以外のメーカーのものも多数あってこれはこれで面白い)の奥の深さと歴史がものをいうのであろう。

今日も面白いものをいくつも見せてもらった。なにしろ、常にいろいろなゲージと車両が何種類も走っているのは、観るものを飽きさせない。ICEの16両(?)フル編成もこのような大掛かりな部屋でないと存在感が味わえないし、タンク貨車の長大編成、Zゲージもオーバルの半分近くも占める長大貨車編成になると、これはこれでまた見応えがある。

なんといっても面白かったのは、my worldだった。一昨年あたりから出回り始めたこのシリーズ、今回圧倒的な存在感を示した。セットで販売されているものが多いので、それぞれ買っていると、R1のレールだけが余剰になってしまう。これを逆手に活用されたのがこの映像である。高架橋の台枠はトミーのプラレール用のものだが、こうやって組んでみるとうまくおさまってしまう。私が見せてもらった日は、映像のように3段であったのが、すでにコメントにもあるように日曜日には6段にまで成長していたとのこと。さぞかし壮観であっただろう。やはり大人のおもちゃである。

私はGottardoの編成と、例のmy worldの218編成を持参した。すでに、何両かの貨車もどなたかが持参されていたので,どのくらいの牽引力があるか、そして動力である単3の乾電池がどのくらいもつか、の耐久試験ができる場となった。大レイアウトでの試験運転では新しい電池であれば,10両くらいは楽に牽引でき,スピードも落ちない。ところが何周かするうちにスピードは落ちはじめ、そのうちとうとうカーブでダウンした。そこで本来のセット,つまり,機関車と貨車3両に戻してやると息を吹き返し、それからはほとんどこちらが飽きてきてやめるまで、そのままの状態を保っていた。もし、もうひと編成の218があって、うしろに補機としてつければ、さらに長大な編成が楽しめるであろう。

皆さん,今日もたくさん楽しませていただき、本当にありがとうございました。またの機会を。。。
(札幌)

my world [メルクリン]

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218編成中のホッパーカー(にみえる)。まず、ごっつい、というのが第一印象。ホッパーは3段階に角度を変えられる。かなり力を加えないと角度が変わらないが、そのわりにはホッパーそれ自体は比較的華奢なので、子供が力任せに角度を変えるとホッパー自身がこわれるか、位置を固定するツメがつぶれてしまう可能性なきにしもあらず。

すぐれものは連結器のマグネットで、マグネットが回転すること、マグネットを固定しているブラケット自体が上下左右に振れるので無理がかからない。マグネットが非常に強力なので10両ぐらいの編成には耐えられるのではないか。機関車の牽引力がそこまで持つかどうかもやってみないと分からない。セットについているR1の急カーブでも車間はぎりぎりで通過できるし、直線区間でも車間の隙間は約7ミリ程度であり、皮肉なことに本格的模型よりはるかに車体間の隙間は小さい。

my world [メルクリン]

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日本円ですべてのワンセット6000円、というのはたしかに3才の子供用のおもちゃとしては決して安いとはいえない。これは、やはり大人のおもちゃと見るべきではないのだろうか。よく出来すぎているのである。3才用、というにしては、Cレールにはあちこちに突起物があって、大人がそばについていないと3才の子供一人にすべてまかせるには絶対安全、とはいえない。一種の鉄道模型のパロディ、とでもいえるもので、確かに愉快なものであるが、本格的な模型の楽しさを知っている人にのみ通ずるかなり高級なパロディではなかろうか。機関車とグリーンの貨車は永久連結でセットになっていて、機関車には動力用のモーター、貨車には単3電池をセットする。それに付属用の貨車が2両ついている。私はさらに別売りの貨車もいくつか発注してある。

走りは素晴らしいし、サウンドやヘッドライトなども本格模型も顔負けであるし、扱いも簡単。二つの列車を別々にコントロールできる(それには少し大きいレイアウトが必要だが)。さらに機関車の屋根にオン.オフのスイッチがあるので一つの指令が同時にほかの機関車に行くことをシャットアウトできる、という、何でもないようだが優れたメカニズムを持つ。今年のカタログを見ていると、さらにちがった車両がたくさん出ているので、これはこれで一つのジャンルになりうるのでは、という予感もする。それぞれ、実物がどんなものかをほうふつとさせるくらいの形を保ちながら、モディファイされたフォルムそれ自体が美しい。貨車にもウエイトが入っていて、かなりの重量があり、子供が猛スピードで走らせても脱線も転覆もしない、という配慮もある。スピードは3段階にコントローラーで変換できる。大人的には、もう一段階遅いスピードがあれば、という欲も出る。

このパロディの面白さは、本格的レイアウトで走らせるとさらに顕著なものとなり、私のホビールームのアクセントとして実に存在感がある。このシリーズの成功を祈る。

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