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新レイアウト(第1案) [レーマン(LGB)]

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 二人の息子、姪とそのつれあいがああでもないこうでもない、と論議のすえ、新しい小屋の完成と共に新レイアウト案をいくつか発表した。私の希望でレイアウトは保守の単純を旨とし、脱線や集電不良の原因となるポイントをなるべく少なくする、これまでのラックレール区間を活用する、可能な限り急カーブをさける、等々の条件のもとに、出来あがったアイデアの一つ。現在所有するレールの在庫の範囲でなんとかなるという見込みらしい。

 見たところ、ほとんど引き込み線がないが、あまり車両を出し過ぎるとあと片づけが大変なのでそれも考えた末でのことだと思う。今度は基礎にコンクリートを 打ち、厳しい気候に負けない頑丈な路線づくりを考えているようだ。これまでの経験が生かされることだろう。全部アナログ、ポイント類も電動にしない。ロケーションが厳しい環境下にあるから少しでも運転上のトラブルはさけたいのだ。私もできあがるまで何とか長生きしなくちゃ。

追記:すでにかなりな量になる機関車、客貨車のコレクションの収納場所も考えているらしい。息子にたちにしてみれば、この上さらにブツを買い込んでも収納場所について後顧の憂いがない、という下心はあろう。金を払うのは私だが、この支出については私はあまり文句を言わないことは経験上承知らしいので、どうなるやら先が思いやられる。

Caboose [レーマン(LGB)]

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 日本流にいえば「ヨ」であるが、アメリカ貨物列車のきわめつきはこれであろう。大部分はボギー車だがこのような単車のもある。レーマンのカタログには全く同じボディでボギー台車をはいたのもあるが、多分保線状態の悪いところを走らせる苦肉の策としてあみ出されたものと思われるがいささか見た目は滑稽ではあるが、カタログで見た印象と実際手にとって走らせてみた印象とでは全くちがうのが模型の世界で、COROLADOの機関車同様、わからないものである。

 屋根にもの登ることがあるらしく、キューポラの上にも屋根に手すりがある。照明付きでテールマークはもとより、室内灯もあって夕方の運転にはなかなか雰囲気がある。後ろのデッキには青いバケツ(この時代に青いポリバケツなどあるはずないが、妙にリアリティはある)シャベル、ツルハシなどの小道具がにくい。キャブースもはまりはじめると結構奥が深いのであろう。COROLADO & SOUTHERNで先ほどの機関車とよく似合う。

「コノコ」のタンカー [レーマン(LGB)]

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 こんなものまである。私はアメリカものには疎いので詳しいことは知らないが、これも戦前型ではないかと思われる。「コノコ」というのは1935年に設立されたアメリカの石油会社。「コノコ」所有のプライヴェート貨車であろう。ヨーロッパや日本とちがうのは台枠のうえにタンクがのっかっている。まわりには犬走り(?)があってタンクのまわりを歩いて一周出来るのが面白い。ギャング映画のシーンにでも使ったら面白かろうが。そのための手すりがついているのはご覧の通り。通常の走行中にタンクのまわりを移動する必要があるのだろうか?床は木造らしく木目がついている。

アメリカのアリストクラフト製ボックスカーのベッテンドルフの台車にはほんもののスプリングがついているがレーマンのものにはない。両方連結して走らせてみてもその差はほとんどわからない(それほど保線状態が悪い、ということでもある)。目下のところ、自動連結器と、レーマン独特のごついフックの連結器を一つの車両の両方につけてある貨車があるのでそれを使えばどこの製品とでも混結できる。

COLORADO & SOUTHERNの蒸機 [レーマン(LGB)]

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 猛暑の東京を逃れてきてみたらまた見慣れないものがいくつか増えている。どうやら、もうここのレーマンも私の手から放れ、世代がわりしつつあるように見える。1905年製のアメリカの古典機である。サウンド付きで盛大な音を立てて走行するが山奥だから誰にも迷惑はかからない。スケールが大きい分、スピーカの直径も大きく取れるからその分楽に音はでる。が、これはレーマンとしてはかなり古い製品なのでサウンドの質も最近はもっと進歩しただろうがこの製品のサウンドはまだそれなりではある。

 COLORADO & SOUTHERNのシルバーと黒の塗り分け。巨大な防炎付きの煙突と排障器がいかにもアメリカらしい。1996年のカタログにでているものと全く同じだからこの時代に買った人がヤフオクに出したのだろうが全く新品同様で使われた形跡はない。こういうコレクターは買うだけで走らせる、ということがあまりないのだろうか。これはアメリカ向けなので、アメリカには1番ゲージの商売がたきはわんさとあるからいい加減なものは作れない、というところがありありと見える。たとえばパイプ類であるが、ほとんどが鋳型ではなく実際にパイプがはめ込まれており、キャブの窓枠はいかにも古い木製、というウエザリングも施されている。火室には電気が点灯するので、夜間運転には雰囲気も演出されることだろう。

 これに連結するするべきアメリカ型貨車ももう我が家にはかなりの数がある。快晴の山荘の庭、アメリカ型もまた美しく映える。この1-Cの小型テンダー機も大きさも似つかわしい。ただ、これらの車両は自動連結器なので、ヨーロッパものとの混結ができない。それと、このたぐいの実物は全部標準ゲージだから、寸法的には変なはずだがおおらかなアメリカ人はそんなことにはこだわらないらしい。メーターゲージと標準ゲージの車両が引き込み線に仲良く同居する風景も変といえば変だが、こんな山奥にいるとそんなことどうでもよくなる。

南相木日記 [レーマン(LGB)]

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 しばらく留守をしているうちにいつの間にか南相木にまた一つ新顔が増えていた。最近いろいろな人が出入りするので、私のあずかり知らないところで車両がいつの間にか増えているのだ。

 以前にあったレーティシェバーンの2等車B3034と全く同じ代物である。違うのは、1、2等合造車でナンバーはAB3063となっているものの、窓配置も(窓のあき具合も)、シートの配置も何もかも同じ。傑作なのは2等の客室は喫煙室、1等の部分は禁煙、となっている。こんな馬鹿なことがあるわけないのだが、LGBをやる人はこんなささいなことでいちいちアタマにはこないのであろう。しかしリベットのいかにもこの時代らしい雰囲気とか開け閉めできるドアとか、水溜のタンクや便器までのパイプまである水洗トイレとか、結構泣かせる部分もあるからまあ大目にも見られるのである。

 行き先表示板がchur-St.Moritzとペンキで描かれていてこの路線専用のものとみえる。これも大雑把といえば大雑把。時代区分からいえばEpoch2ないしは3というところ。私が初めてレーティシェバーンをみたときはこのような車両は既になく、もっとマイナーな路線たとえばオーストリアのMaria-Zeller Bahnあたりに譲渡されていたように思う。

(追記)よくよくみるともう一つ面白い発見があった。フレームには2両ともÖsterr.Bundesbahnenと、これは印刷ではなく小さいがはっきりとした凹凸の印字がある。となると、実物もオーストリア国鉄からRhBに譲渡されたものだったのだろうか? となると、上記の話は逆になる。それともLGBはそんなことはどうでもよくて全然なにも気にしてないか? それにしてはフレームが凝りすぎている。???IMG_0885.jpg

南相木日記 [レーマン(LGB)]

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 快晴の南相木。気温不明だが暑くもなく寒くもなし快適。LGBは小屋の建築がさっぱり進まないせいもあって仮住まい状態だが列車は快適に走ってくれる。

 私としてはドイツ・スイス中心に集めているつもりだが、いろんな人がいろんなものを持ちこみ、さらに持ち主の先代があまり細かいことは気にしない人だったせいもあってごちゃ混ぜ状態にある。でもこの手の車両は実物の世界でも現代にあってはイベントのため、さまざまな地域に出向いて移動して走るから、どこに何があっても軌間さえあっていれば何が連結されていても、おこり得ないことはないから、何でもありなのが有り難い。

 99.6001はDB(旧DR)ハルツ山岳鉄道で活躍していた。ブロッケンという魔女が集まるといわれる山、箒に乗って駆けめぐるあの魔女のイメージで有名な山である。私もこのC型機、見たことはあるのだが、今はこの機関車どうしているかしら。かの地に残っているのはほとんどがE型機でこのC型機は現存しているとしても1両くらいしかないはず。ブロッケンに登る線区は急勾配なのでこの路線はディーゼル動車で運行されることが多い。

 私のところにあるこの模型機関車が牽引している材木運搬貨車はどれもが国籍不明。台車だけで判断するならベッテンドルフをはいているところを見るとアメリカ型かもしれない。LGBもアメリカのメーカーも標準軌の車両も多数模型化されているからこの世界は何もかもぐちゃぐちゃ。LGBのこの機関車は図体の割には牽引力があまりないので重量列車には不向き。


初雪が降った [レーマン(LGB)]

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低気圧が日本列島を大暴れした影響で初雪が降った。まだ11月のはじめだというのにめずらしい。一面の銀世界で今朝は昨日とうってかわって美しい晴空である。
ふと思いついて機関車を持ち出してみたが、いかんせん、うっすらとつもった程度なので写真にはなかなかならないが、それでも試してみた。車両に雪が積もっていないのがやはりウソっぽい。

めずらしいものが届いた [レーマン(LGB)]

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 一昨日入荷したもの。もう長らくレーマンのカタログから姿を消していた、2軸のレストランカー。ÖBB(オーストリア国鉄)のSteyrtalbahn、おそらく短い支線のひとつであろう、現存するかどうかも分からないし、こんな可愛い食堂車が存在したかどうかも定かでない。が、現在もZillertalbhanのようにビュッフェやビールカーの2軸車が運行されているから、多分似たようなものはかつて存在したのであろう。市内電車にもレストランカーを運行するお国柄だからこんなものがあったとしても不思議ではない。

 これのヴァリアンテは一時期、幾種類かカタログに載っていて、編成の中にひとつ欲しいと思っていたが、なかなか手に入らなかった。これももう珍品に属するのかも知れない。美しいブルーに金文字が入っている。なにやらICWLを連想させて愉快になる。真ん中の模様のなかにはBrau AG(ビール会社)という文字だけが入っていて、いかがわしさも倍加する。不思議なのはレストランカーの表示は英語とフランス語だけで母国語であるはずのドイツ語の標記がない。made in Germany時代のもので、走りは問題ないはず。

 

南相木日記 [レーマン(LGB)]

 新しいミニ小屋を作る計画も大分軌道に乗ってきたらしい。もうくい打ちもしてあり、建てる場所もきまったようで、その中に位置する太い唐松が一本切り倒されていた。LGBはポイントの集中する駅舎のある部分が全部撤去され、とりあえずはエンドレスで走るだけのレイアウトはかろうじて残された。単純になった分集電不良も減り、運転は楽になった。

 写真を載せられないのが残念だが敷地近辺の紅葉も大分色づき、好天とあいまって気分は最高。今年中に基礎工事をやって來夏までには完成させるのだそうだ。さて、どんな小屋が出来るのか。もう若い連中にまかせ、私はなにもしない。多少の資金的援助をするだけが私の仕事となる。 ただしこのLGB,小屋ができあがった暁には以前にもまして、しっかりした本格的な道床をもち、さらにスケールアップしたレイアウトを計画中のようである。この年になって自分でなにもしなくてもレイアウトができあがっていくのをみるのは楽しい。

レーマン追記:いろいろやってみているが、やはりmade in chinaの貨車は具合が悪いことが多い。脱線はする、倒れたら部品が簡単に外れる、走りが悪い,等々。もうLGBのmade in Chinaは今後買わないことにしようと思う。

よき時代のレーマン [レーマン(LGB)]

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 「どうする?」と上の息子がいった「ヤフオクでこんなものがでている」。「買いだ!」と私。

 この客車はレーマンから、多くのメーターゲージ用の小型ボギー客車として、塗色違い、模様違いででている。レーティッシェ・バーンのものはこのところずっとカタログでみないが、あれば欲しいと思っていたもの。今日現物が届いたのだが、中古とはいえ、ほとんど使った形跡がない。

 なかなかよく作り込んである。made in western Germany時代のもの。写真からは見えないが、昔の客車の通例であった、Raucher(喫煙)Nichitraucher(禁煙)が半分づつに分かれていない。両側とも禁煙、となっているから、この客車全体が禁煙か、というとどうもそうではなさそう。客車内部は3つに仕切られていて、両端が禁煙、中の二つの窓分が喫煙(とはどこにも書いてないが)のようなのだ。禁煙者がふえて、禁煙席をふやす必要に迫られたらしい。
 トイレは便器はもちろん、洗面器と、当時の通例であった高い位置にある水タンクもつくられていて、便器のふたは開け閉めができ、蓋だけを黒塗りにしてある、という念の入れよう。ドアはもちろん開閉できる。

 Chur-Pontresinaという行き先が、車体にペイント書きされているのも面白い。Rhätischebahnはいくつかの鉄道が合併したこともあってChur-St,MoritzとSt,Moritz-Tiranoは電気方式が違い、Pontresinaの駅はボルテージが替わる駅で、ここで機関車を付け替える。客車は関係ないわけだが、ここから先は急カーブが多く長い客車は入れない、客車の長さは現在でも異なる。ここには、書かれてはいないが,この客車、もしかしたら本線経由、ではなく、ダヴォス経由かもしれない。70年代の終わりには本線はこんな客車はおそらくもうなかったであろうから。

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