SSブログ

南相木日記 [レーマン(LGB)]

image-20140723082626.png
まさか、と思っていたラックレール区間が仮営業とはいえ、とりあえず運転できるようになっていたのにはびっくりした。基礎の石積みが大仕事だから、まだまだ先のことだろうと思っていたからである。今日、四日市からYRFCの仲間が私を含めて6人集まることになっていたので、急遽間に合わせたらしいのである。

一家総出の突貫工事であったらしい。去年くらいからできていたアルミ製のトラス橋と旧ラック路線で使っていたコンクリートの橋など利用して石積み区間を少しでも短くしたようだ。超低速で4シリンダーラック用蒸気機関車の複雑なメカニズムの動きを見るのは楽しい。日本の蒸気機関車しか知らない人からみると、よくまあこんな複雑な機構を考えるもの、と呆れるであろうし、それを模型化するのもまた然り、である。ラック区間を外れると自動的に低圧の二つのシリンダーは動きを止める。

こうやってビデオに収める人、本線を走る列車を眺める人、音楽談義をする人、思い思いに楽しんでもらい、夕食は近くの立岩荘で一緒に食事をとる。一泊2日の慌ただしい南相木ではあったがしばらくぶりで大いに楽しいひと時を過ごした。

それともう一つ、模型鉄道の付き合い、で西洋音楽に関わりのない人たちだったはずだが、全員何かの形で音楽にいつの間にか興味を持ち、専門家はだしの知識を持つようになったので、音楽についても話が交わせるようになったのは、交友の内容をさらに深めることになったことで嬉しい。今日はバッハに話題が集中、マタイ受難曲、フーガの技法、ゴルトベルグ変奏曲などについて、アマチュアながら、知識は広く、話の内容がゴルトベルグ変奏曲の作曲技法にまで立ち入ることになったのは、みんな年を無駄にとってこなかったなあ、と感無量の思いでもあった。

南相木日記 [レーマン(LGB)]

image-20140617172036.png

image-20140617172044.png

image-20140617172053.png
今年初めての南相木。今年でこの山荘も25周年となる。かなり古びてはきたものの、本体のログハウスは2月の記録的大雪で家自体ほとんど雪にうまってしまったにもかかわらずビクともしていない。今日はあいにく曇り空。

先日銀行カードをチェックしてみたら先月こんなに使いこんだのかな?というくらいの出費がかさんだのは、どうやらこれか、と合点がいった。息子が買い込んだらしい。当ブログ先述のラックレール用の蒸気機関車(HG3-3)の客車があるといいねえ、と私が言っておいたのがこれなのであろう。この時代のスイスの列車についてはよくわからないが、SBBのロゴがあり、サボにInterlaken Ostとあるので、ブリュニッヒ線、インターラーケンからルツェルンに向かうSBBただ一つの狭軌鉄道の列車にちがいない。

現在は電気機関車牽引だが途中にラック区間があるのはZermattbahnと同じ。三軸客車で、3等車の同じものが2両、手荷物車が1両のセットになっている。注目すべきは3軸のメカニズムで、ホイールベースがかなり長いために蒸気機関車のように車軸に少し遊びを持たせるだけでは対処できない。ご覧のように3軸とも連動してカーブを通過するようになっている。実に巧妙な仕掛けで、ウーン、と舌を巻いたが、このおかげで半径600ミリのLGB最小半径カーブでもスムースに通過する。なかなか渋いこの編成が仲間入りした。

東京のレーマン [レーマン(LGB)]

image-20131203095847.png
今年はもう南相木村に行くことはなく、先月末、山荘の水道、トイレなどの凍結防止などの冬支度を済ませて帰京した。レーマンは来年までお預けだが、名残惜しいので、東京の自宅の屋上でも少しやってみよう、と最小半径のオーバルと幾らかの直線、ポイントなど、小型車両を持ち帰って、早速屋上に設置して見た。 こうやってみると南相木の敷地がいかに広いかをあらためて実感する。東京ではもうこれが精一杯なのである。どうやらここでやるにはもっと小柄な産業用機関車がふさわしい。

まあしかしこれでも一冬ないよりはいい。暖かい冬の日差しをいっぱいに浴びておもちゃっぽい模型列車を走らせるも悪くない。ただ屋上なので風の強い日は軽い車両は取り込んでおかないと吹き飛ばされて倒れてしまう。やはり狭い場所ではHOに限る。Gross genug,klein genugのメルクリンのキャッチフレーズは言い得て妙。

この程度持ち帰っても南相木村にあるレールの在庫はほとんど減った、という感じがしない。これはこのまま東京においておいてもラックレール区間に使うレールには影響なさそうである。

南相木日記 [レーマン(LGB)]

image-20131005104041.png

曇り、時々雨。一昨日から南相木に滞在中。もうレーマンはすっかり世代交代のようだ。ここへ来る度注文もしていない変なものが増えている。今回私が見つけただけで4つ以上ある。これもレーマン。このバイクは動力があり、前部のゴムタイヤはダミーであるが、レールに付かず離れずなので、時々回転する。動力車軸は最後部にあり、これだけでは方向性が保てないから外からほとんど見えないところに(ゴムタイヤのうしろあたり)に小さなフランジ付き前輪がある。

動力も、集電も一軸だから甚だ頼りない。ポイントは何とか通過するが、基本的に瞬間通電しないところがあるわけだ。でも少々調子の悪い2軸機関車と走行状態はたいして変わらない。説明書にはこれは全天候型ではないので、濡らさないよう、ポイントは正位だけしか通過しない、反位に切り替わっているポイントはどちらの方向であれ通過できない、とある。普通の直流モーターだから、逆走もできる。

HG3-3 1058 [レーマン(LGB)]

image-20130909172945.png

南相木のラック区間はまだ建設中であるのだが、一足早くラック,アドへジオン(ラックなしの通常路線)共用の蒸気機関車が我が家に届いた。実車はスイスのブリュニッヒ線(SBB)で使われたタンク機関車で、これまでにあったHGe2軸の電機と合わせ、ラック対応の機関車はこれで両方揃ったことになる。二つの主シリンダーに予備の2シリンダーがついて、ラック区間はこれが作動する。アドへジオン運転中は2つの主シリンダーしか働かないが、このモデルもラック区間に入った時だけ、ギアが噛んで、上のシリンダーも一緒に働く、という巧妙きわまるメカニズムになっている。通常の4シリンダー機関車とは違う面白さで、(なにしろ4つのシリンダーが外側についているので)モデルにするには大変であろうが(実車でもそうだが)こんなよくできたモデルはそうそうないと思う。アドへジオン(ラックなしの区間)は通常のタンク機関車として牽引するので、ラック専用機関車のように前に傾いていない。現在夏場だけ旧FOの山岳線で観光用に使用されているのは多分このタイプではないかと思うのだが、ご存知の方は教えてください。

説明書には1941年にブリュニッヒ線が電化されるまで使われた、その後も貨物列車には使われ続けた、という。もちろん私も実車など見たことはないから、私にとっても幻の機関車。実車はルツェルンの交通博物館で見ることができる。南相木のラックレール区間でどのような走りを見せてくれるかはまだしばらくお預けとなる。

南相木日記 [レーマン(LGB)]

IMG_0043.jpg
東京の自宅出発後、またもや笹子トンネルでトラック事故のために通行止め、と言うラジオニュースを知った。やむをえず、圏央道のあきる野インターまでずいぶん迂回をして関越道経由で南相木に到着した。まあ、何かは起こる。

LGBの側線が出来たよ、というので来てみると、石垣を積んでコンクリートを流し込む、と言う本格路線のがっちりしたものが出来上がっていた。そのほかに、ラックレール区間が一部着手されている。1メートルもある高低差に、石を積んでこれもコンクリートを流し込んである。一体これだけの大量の石を運ぶのも大変だが、どこから調達したのだろうか、と怪訝に思っていたら、全部敷地内から調達した、とのこと。でもこのラック区間、実に面白いけれど、これでは本線とつながらない。一体どうしてつなげるつもりなのだろうか。しかしラック用の小型の機関車は現在1両しかない。ラック区間もものによっては走らないわけでもないが、それでは面白くない。そこでもう一両ラック用の蒸気機関車がいずれ入線するはずである。ただレーマンもラック用機関車は基本的にこの二種類しかない。

もうLGBも私の手からはすっかり放れ、出来上がったレイアウトを私は運転して楽しむだけ、というありがたい身分にある。
IMG_0040.jpg

南相木日記 [レーマン(LGB)]

IMG_1934.jpg
IMG_1936.jpg
しばらくぶりに連休をはさんでまとまった休暇をとっている。南相木村。雲一つない快晴。ここの景色は晩秋、とまでは言えないがカラマツが金茶色に染まり、日の光を受けて眩しい。到着したら何はともあれ、LGB。どうやら鹿に蹴っ飛ばされたようなレールが曲がった箇所があるものの、それを直し、落ち葉や枯れ枝を取り除き、一通りざっとレールを磨くだけで試験列車は何の問題もなく走行する。道床が盤石なものになったおかげで、通電不良も、脱線もなく実に快適に走る。勾配がほとんどゼロだからコントローラーに触る必要もない。

ひなたにいれば暖かいし、風もまったくない。列車はなんでもいいのだ。走りゆく列車を眺めているだけでストレスはすっかり忘れ、いちおう健康な体で鉄道趣味を楽しめるだけでしあわせいっぱい。面積にして世田谷区くらいはあろうかと思われるこの南相木村ただ一つの鉄道である。この時期にくることは稀なので景色も鮮明に映る。あまりに天気がいいから今日は上流のダム湖を一周歩いて日頃の運動不足を解消しようと思う。一時間半くらいは優にかかるがアップダウンの少ない平らな道なので歩きやすい。

IMG_1925.jpg
 山荘の窓からの撮影。まだ葉が散っていない唐松の枝に初霜がおりた。朝日に照らされて銀色に輝く、このような見事な光景を見られたのはせいぜい一時間程度。構図が失敗だったので、滞在中、毎朝4回試みたが二度と同じ写真は撮れなかった。朝の最低気温はマイナス9度。11月にしてはこれまで経験したことのない寒さである。

アメリカの狭軌鉄道 [レーマン(LGB)]

写真.jpg
 私は自分でこういうものを買うわけはないのだが、いつのまにかアメリカの車両が我が家で幅を利かすようになってきた。これもその一つで、買った息子によるとアメリカにも狭軌鉄道は結構あって、このColorado Southernもそうなのだそうだ。これはご覧のごとく家畜車だが、この鉄道は日本と同じように真っ黒塗装である。ちがうのは屋根が赤錆色で、車体に赤いロゴマークがあってそれだけでだいぶんおしゃれに見える。屋根にランボードがあるのは、アメリカのbox-car共通のもので、これだけで西部劇によくある独特の雰囲気が出るのだ。これはmade in USAだが一体どうやって手に入れたものやら。

 LGBのカタログを見ると、Union PacificやSanta Feなど標準軌のものもたくさんのっているから、大きさは当然ちがわなければならないはずだが、標準軌用の貨車もサイズは変わらない。だから一緒に編成を組んでも全く違和感がない。それとも実際、車体の大きさは同じで、ゲージだけちがう台車をはいている事も考えられる。まあいずれにせよ、アメリカ人はこういう細かいことはあまり気にしないのかもしれない。アメリカで商売をするには数多くのアメリカメーカーと競争があるから大変であろうが、また世界最大の顧客でもある。拙宅にあるだけでも、ドイツ製、チェコ製、アメリカ製、中国製などさまざまな国で作られていて、製造国が堂々と表示されている。「メルクリン」はドイツ以外の製造国を表示するのはだいぶん抵抗があるようだが、同じ資本の会社でも大きな姿勢の差がある。まさにLGBはグローバル企業であることがじかに感じられる。作られた国によっても微妙に質がちがうのも面白い。連結器は自動連結器と、レーマン独特の連結器を選べるのだが、我が家ではこれが混在しているために編成を組むのに一苦労する。

ダイナマイトカー [レーマン(LGB)]


レーマンに限らず、遊び心の中の遊び心、というものがある。この貨車もその類のもの。編成中にいれて走らせると、何かの拍子に衝撃で爆破され、列車がめちゃくちゃになる、という趣向。この貨車は良くできすぎているせいか少々の衝撃では壊れてくれない。
(軌道状態が良くなりすぎたせいか?)

南相木のSteffenbach橋 [レーマン(LGB)]

image-20120814173407.png
仮の橋だったところに4連の橋梁が完成した。これもとりあえず、なのだそうだがこれは木製なので恒久設備、というわけにはいかない。山荘にいない冬場はたたんで、従来の仮の橋に交換することになるから、さしずめ我が家のSteffenbach橋となる。コンクリート橋脚、赤錆色のプレートガーター、なかなか実感的。
最大の脅威は酷寒と鹿に蹴っ飛ばされるかもしれないというところにある。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。