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福山へ「ひかり」でゆく [旅行]

仕事がらみの旅行だが、東京発で福山まで行く「ひかり」があるか?と調べたら、あった。実は一日に一本だけある。477A東京発15時03分。なぜ一日一本だけかは理解できないがあるのである。ほかの「ひかり」はすべて新大阪行きか、岡山止り。一方、福山停車の「のぞみ」は毎時一本。所要時間は約一時間の差。

なぜ「ひかり」にこだわるかといえば、ジパングクラブ会員はグリーン車も含めて3割引になるから。ほぼ同じ値段なら「のぞみ」の普通車で一時間早くつくか、「ひかり」のグリーン車で快適に行って一時間遅くつくか。どちらが楽か。悩ましいところだが、たった一本しかない希少価値(?)の「ひかり」に乗ってみる、というマニアックな選択も悪くないのだ。この477Aは700系だから乗り心地も内装も悪くないはずである。

もう一つ、新大阪で「さくら」に乗り継ぐ、という選択肢もある。しかしこれはJR東海が意地悪をしているせいか、連絡がすごく悪いので、誰もがイヤになる。実は明日のことだがまだ決断がついていない。

駆け込み乗車はおやめください [旅行]

台風が接近しているようなので飛行機が欠航にならないうちに早く帰りたいと思っていた。札幌千歳空港。例によって切符は予約などしてない。電車から空港についたのは18時10分を過ぎていた。19時のJALに乗れる、と踏んでいたが、あいにく19時のJALは満席。次の手段。ANAのカウンターに移動。18時30分に空席があるが、切符の発行、保安検査場通過の時間ともに規定の時刻はとっくにすぎている。無理だろうなあ、とは思ったが一応カウンターで聞いて見た。

カウンターの女性は困った顔で、お座席はありますが、と間をおいて、お預けのお荷物はありますか?という。ええ、と答えたらすぐ何やら電話をしていたが、急げば間に合わせますからすぐ保安検査場の優先のレーンにおいでください、という。でも搭乗券もないし、第一、荷物をどうするんですか?と聞いたら、わたしが保安検査場へ搭乗券ができたらお持ちします、お荷物も何とかします、クレームタグはそこで同時にお渡しします、というので大急ぎで手ぶらで保安検査場についたら、かの女性が大急ぎで走ってきて、搭乗券とタグを検査場を通過する間一髪のところで渡してくれてセーフ。飛行機はもう出発ギリギリのところで間に合ったのである。まさにかけこみ搭乗である。

座席についてホッと一息、日本は何とサービスがいいのだろう、と感激した。ここまで無理を聞いてくれるのだ。でも、ここで規定通りに私の搭乗を断わったら、この客は確実に次のJAL便に取られてしまうだろう。しかも当日高齢者割引の12000円の客で、けして上客とはいえない。厳しい営業なんだなあ、とまたため息をついた。でも乗る側からいえば、一時間に3便の飛行機が飛ぶ世界で一番頻度の高い路線だからこそこんな離れ業もできる、とも言える。

秋田新幹線 [旅行]

PA060001.jpg(秋田駅)
 何年ぶりかで秋田へ出かけた。講演と演奏を依頼されてだが、秋田は札幌の比べるとだいぶん距離的にも近く、日帰りで楽勝なのはありがたい。11時の羽田発ANAに乗って、13時に現地に着き、14時ー16時の2時間休憩なしの講演をやって、17時5分の秋田発の新幹線で帰京するという強行軍だが、しばらく振りに秋田新幹線にも乗ってみたいし、東京駅に着いたら、丸の内の新東京駅も見られる、という魂胆からである。食事は当然昼も夜も機中、もしくは車内で弁当、となる。

 秋田新幹線は来年から車両が入れ替わるはずなので、今のところとくに変わった動きはない。土曜日だというが、秋田駅のホームは閑散としていて、私の乗ったグリーン車は二人だけ。盛岡で「はやて」と併結になる風景はもはやめずらしくも何ともないが、それでも、この作業をカメラを向けている人は少なくない。盛岡からのグリーン車は東北線車両は満席になっても(特に仙台から)「こまち」のほうはいつも空席が目立つ。これはやはり「こまち」グリーン車の座席の広さが見劣りするせいであろう。こういう利用率なら、三列でゆったり取った方が、いいのではないか。まあでもわたしは満席グリーン車よりは少々座席が狭くても「こまち」をえらぶ。一人あたりの空間、空気の量が多いから楽なのである。

 秋田の人に東京へ行くのにどちらを選びますか? ときくと圧倒的に飛行機の方が多いそうである。door to doorの時間からいえばあまりかわらないにもかかわらず、である。新幹線だと約4時間だが、同じ車内に4時間もじっとしているのがイヤなのだそうだ。こんなに便利になったのにやはり日本人はせっかちだなあ。だが秋田空港はキリが多いせいで新千歳空港よりは欠航率が高い。きょうもANAは約一時間遅延した。

「はやて」と併結になってみると、両編成の相性があまりよくないせいか、スタートや、運転中のスピードが変わるときにうまく同調せず、前後の衝撃が気になる。危険ではないものの少し問題である。東京には定刻に到着したが、東京は土砂降りの雨。21時を少し過ぎていて、ライトアップの時間には間に合わなかったが、それでも駅構内は写真を撮っている見物客でいっぱい。ゆっくり見ることも出来ず、ほうほうの体でタクシーを拾った。東京駅はまた日を改めていずれ。。。

わたらせ渓谷鉄道 [旅行]

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なにしろ、2時間に一本くらいしか走らない日中、適当な駅に車を止めて列車に乗ろう、というのがそもそも無謀なのだ。原向(はらむこう)というひなびた無人駅に車を止めて、駅の時刻表を見たら、さいわい、25分待ちくらいで桐生行きの定期の普通列車があることが分かった。今日は臨時の観光列車が日に3往復あるが、いずれもこの駅にはとまらない。急ぐ旅ではなし、と美しい渓谷を眺めながら終点の桐生までの旅を楽しんだ。

 いかにも観光客目当ての列車はときに、やりすぎで乗ってみて少し気落ちすることもある。たとえばスイスの氷河急行はたしかに快適だが、私はより快適でない普通の定期列車を選ぶことも多い。そこには、人々のふだんの暮らしがあり、おばさん同士の雑談や高校生がはしゃぎながらどかっと乗ってくる、ときに彼らと雑談もする、という列車の楽しみ方もあると思う。

 そうはいっても観光列車はよそゆきの顔であり、それ相応に面白いこともまたあるから、要するに、何でも乗ってみるのがいいのだ。そう思って、帰り道は2011年製の最新トロッコ列車も体験した。もう最後の夏休みとあって、観光客はまばらである。明後日からはこの列車の運転は土日だけとなる。神戸(ごうど)で下車、妻とアイスクリームを食べながら一時間待って次の原向停車の普通列車で一日の旅を終える。天気のいい、快適な一日でした。
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(神戸(ごうど)駅で、わっしー新旧観光列車の交換)

ホテルの朝食 [旅行]

もうここ何十年か、日本も外国も、一流ホテルもビジネスホテルも、朝食はほぼバイキング、と相場が決まっている。バイキングはバイキングで好きなものが好きなだけ食べられる、というよさもあるが、時には一級ホテルでは、サービスを受けながら、ゆっくりとした朝のひと時を過ごしたい、と思うことがある。

そそくさと朝飯を食い、ビジネスや観光に出かける、というのもいま風であろうが、いいホテルで快適にゆったりと滞在すること自体に価値がある、と思う人も少なくないはずだ。ただこの場合の朝食メニューの難点は、お仕着せであって、洋食にしても、和食にしても自分の食べたいものと、分量が選べない、という難点はある。昔はパン一枚のお代わりでさえ、不可能か、気がひけたものである。

京都の新都ホテルは開業した時には京都駅前のビジネスホテルっぽかったが、何回かの間に改装して、いまや本舗である都ホテルと大きな格差はなくなっている。駅前で便利なのと、私は近鉄ファンでもあるので、だいたい関西では近鉄系である都ホテルを利用している。ここでは、ヴァイキングと和食の定食メニューが選べるのはありがたい。和定食は当然別室となっていて落ち着いた雰囲気が好ましい。

この日は仕事の開始時間が遅いので和定食を選んだ。人気があるらしく、日本人以外にも結構外人の姿も見える。こういうサービスはやはり必要とされているのだ。特に観光地である京都ではそうであろう。ビジネスホテルはともかく、本格ホテルではやはりこういうもてなし(ホスピタル)精神を見失うべきではないと思うがどうか。ちなみに料金はどちらも同じである。

空港アクセス変わり種 [旅行]

 九州内の空港アクセスは福岡を除き、すべてバスだけが頼りである。そんな中、熊本空港が一風変わったアクセスを提供している。それは、「タダのタクシー」である。インターネットでこの情報を入手して、一度乗ってみる気になった。それは豊肥本線「肥後大津」駅から、熊本空港まで、無料タクシーに乗れる。この駅は豊肥本線の熊本から電化している最終駅で、ここから先は非電化区間だから、ローカル線独特のキハOO、もしくは「ゆふいん」などの観光特急があるだけである。熊本から肥後大津まではいわば熊本のベッドタウンで利用率もそれなりにある。とはいっても、2両編成の電車が一時間に2、3本程度走っているだけだが、電車の肥後大津駅到着に合わせて、こんなワンボックスタイプのタクシーが空港まで無料運行している。これは飛行機の乗客だけではなく、誰でも乗れる。

 但し、どうも時間が当てにならないのである。私の乗った電車が到着すると、すぐ連絡するはずのタクシーはどこを見回してもいない。10分くらい待ってもその気配がないので、駅員に聞くと、「そのうち来ます」とのことなので待つこと15分、やっとワンボックスタイプの車があらわれた。一人の女性客がおりたのと交代に、空港行き乗客は私一人だけ。一番気になる「なぜタダで運行できるのか?」ということだが、運転手に聞くと、熊本空港、肥後大津市、それと地元のタクシー会社の3セク運行なのだそうだ。それでは、タクシー会社の権益が侵されるのでは?と思うのだが、それでもこれで肥後大津市に多くの乗客が来てくれれば結果的に全体としてうるおう、という計算のようだ。(タクシーに正規料金で乗ると2000円程度)

 乗客からすれば、リムジンバスよりこの方が安いし、肥後大津駅は地上ローカル駅なのでタクシー乗り場までせいぜい100メートルもないくらい。大きな荷物を持つ人にはありがたいし、時間的にも早い。いいことずくめなのだ。でも、これは1年間の試験運行で来年3月、その成果を見て、継続するかどうか決めるという。乗ってみるなら今のうちかも知れない。
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purpurrotと月寒アンパン [旅行]

飛行機の旅はあまり面白いものではない証拠に、ビデオを上映したり、音楽やニュースを聴けるイヤホンの装置があったり、お茶を出したりと乗客を退屈させないよう、航空会社は苦労している。しかし僥倖に恵まれると地上では絶対見ることのできない幻想的な風景に出会えることもある。

ただし、難しい条件がある。雲一つない晴天であること。地平線近くに薄い霞がたなびいていること。フライトがちょうど太陽が地平線に落ちる直前の時間帯であること。そして、飛行機が西行きの便であること。さらに席が西側の窓側であること。しょっちゅう飛行機に乗っていてもこれだけの条件が揃うことは滅多にない。

purpurrotというドイツ語は直訳すれば、赤紫色だろうがこう訳してしまうと身もフタもない。この色は古代オリエントの王侯貴族だけが着ることを許された高貴な色である。条件が揃うと、暮れた真っ暗な空と、真っ暗な地上の間に挟まれた、えもいわれぬpurpurrotのグラデーションの長大な帯が太陽が地平線近くにかかる頃から、完全に没してもなおしばらく、時間にして小一時間見ることができる。壮大な自然のショーである。

バッハの「マタイ受難曲」のなかで、イエスがピラトの尋問を受けるくだりで、「お前はユダヤの王なのか」「あなたのいう通りである」という会話があるが、ユダヤ人がイエスを嘲って、王にふさわしいpurpurmantel、つまり、紫色の外套を着せる場面である。これを知っていらい、purpurrotとはどんな色なのか、いつも気にしていたが、 この夕暮れの色こそそれに違いない、と確信するようになった。

昨日のフライトは何十年ぶりかで出会った感動的なもので古代人がpurpurrotを最も高貴な色として選んだ理由がわかった気がした。 この絶景をサカナに、新千歳空港で買った月寒アンパンを食うのである。この空港にはあまりうまいレストランがないので、(私が知らないだけかもしれないが)夕食を軽くとっておいて飛行機の中で月寒アンパンを食うのが習慣になっている。「月寒アンパン」は新千歳でも数あるあんぱんの中でも一番うまいものの一つ。これ以上の幸せがこの世にあろうか。

さまよえるオランダ客車 [旅行]

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この写真が証拠となって、置き忘れカメラが私の手に戻った。朝3時に起きて一番電車に乗り、東京駅で新幹線に乗り換えようとしたとき、カメラを中央線車内に置き忘れたことに気づいた。乗ってきた電車はもう折り返して発車したに違いない。それに探しているひまはない。MAX301号の出発時刻が迫っていた。Hbfの「会津弾丸ツアー」におくれられないのだ。カメラはあきらめて、そのまま出発した。さいわい妻がサブカメラを持っていたので、それで間に合わせることにした。

翌日。もう無理だろうなあ、とは思いつつも東京の遺失物係に連絡をした。「たしかにカメラはいくつかありますが、お茶の水駅で保管していますからそちらに連絡してください」という。お茶の水の遺失物係との電話でのやりとりは、カメラの形状をめぐって難航した。「一眼レフですね?」というのだが、私のカメラは一眼レフではない。ふと思いついて、「デジカメですから、もし、ブルーと黄色に塗りわけた模型の客車が写っているならば、それが証拠になります」。ややあって「確かにブルーと黄色の写真がありますがこれ、模型ですか?」「ええ、そうです」。たまたま撮影しておいたメルクリンのオランダIC客車なのだが、この映像が証拠の決定打になった。かくて一件落着。

つい数日前、札幌で買ったばかりの新品カメラ。なくなったら泣くに泣けないが、戻ってよかった。これも日本だからこそであろう。外国でも何度かカメラをなくしたり、盗難に遭っているが一度も戻ったためしはない。座席の上に置き忘れたカメラを発見された方は、たぶん、わざわざ電車を降りてお茶の水の遺失物係に届けてくださったのであろう。そのために、その方は発見場所、時間など書類書きに時間とお手数をかけたに違いない。そして手数をかけた対価など考えず、本能的にそのような行動を取られたのであろう。新品カメラを置き忘れて、手元に戻ってくる! 外国ではまずありえない。どなたかは存じませんが本当にありがとうございました。

私の経験した限り、なくしたものは必ず戻るのが日本、絶対戻ったためしがないのが外国。日本はこれだけでも世界に誇れる国ではないか。もちろん日本にもいろんな人はいるが、平均的民度がこれである。すばらしい。私も民度向上に貢献しようと誓った。

いやー、混んだ混んだ [旅行]

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 (鶴橋駅のアーバンライナー、雰囲気も色もDBのドナルドダックに似ている)
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(川合高岡側から中川駅手前の新ショートカット線を見る)
 連休2度目の大阪行きである。連休中はずっと仕事が込みすぎて少し疲れ気味だから、今回は帰りは寄り道をしないでまっすぐ帰京するつもりでいた。ところが、名古屋から一緒にコンクール審査の仕事に来ていたM子さんが「私、10時のアーバンライナーとったのだけれど、一緒に行ってちょうど12時には名古屋に着くからそこで食事でもしない?」と誘われたので、近鉄好きの虫が動き出し、連休だからもう席はないかも知れないけれど、と近鉄あべの橋駅で念のため聞いたら「デラックス席は2席だけあります」。わたしはやはりいつも運がいい。

 乗ってみたかった理由は、M子さんとのこともだが、川合高岡ー中川ー桃園のショートカットの新線がもう出来ているはずだから、新線を通過してみたい、という考えが頭をよぎったからでもある。とにかく、私は鶴橋の駅に予定の1時間も前に来て、上本町行、難波行、尼崎行、三宮行、とすっかり多様化した3社の車両の乗り入れ状態を観察するためにホームに陣取っていた。同じホームにこれだけいろいろな車両が往き来するところはそうそうない。1時間はあっという間に過ぎた。

 M子さんは、といえば、難波から乗るはずが、何を勘違いしたか、南大阪線のあべの橋駅に行って待っていたがどうもおかしい、と気づいたらしい。(彼女は大阪出身であるにもかかわらず)時計を見たらもうアーバン出発の15分前。大慌てでタクシーで上本町までとばして、かろうじて間に合った、という。やれやれ。ところで1年ぶりのアーバンライナーは、八木、津にも停車するようになっていて少しガッカリした。ノンストップが売りのこの特急がである。この業界も大変で背に腹は替えられないのかなあ、と想像した。

 名古屋駅ビルも連休でどこも大混雑だがそれでもM子さんが「なだ万」を予約しておいてくれたので、昼食も楽しく終わった。問題は名古屋からの新幹線である。天王寺のホテルで早朝TVニュースで、今日の博多から東京行きの「のぞみ」は終日全部売り切れです、と聞いたので、あわてて天王寺駅へいって名古屋からの「のぞみ」の状況を聞いたら、「14時10分発の普通席が一席だけ空いています」。なぜ私はこうも運がいいのだろうか。かにかくに、そこまでは良かったのだが、実際に乗車してみると満席の普通車は子供連れで阿鼻叫喚、自由席車からあふれた客がデッキも埋め尽くしている。まさに連休ピークの混雑をイヤというほど味わった。

いさぶろう・しんぺい(JR九州) [旅行]

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「はやとの風」に接続する、座席指定普通列車。肥薩線、吉松ー人吉間。なぜこの区間だけが独立した普通列車になっているかは、実際乗車してみないとなかなかわからない。38キロの区間を1時間15分かけて走る。途中ループ線とスイッチ・バックが2カ所あるのがみどころ。

 「この列車には普通の切符でご乗車になれますが、自由席は7席(!)しかありませんので指定券をお求めになることをおすすめします」と時刻表には掲載されている。「はやと」と同じキハ47を改造したものだが、こちらの内装はもう少し居酒屋風。なぜこうなのか。

 私の隣のボックスに座っていた年輩の女性から話しかけられた。「私は熊本に住んでいるのですが、孫が吉松に住んでいるので、顔を見にときどき行くんですよ。特急は人吉までしか行かないので、観光客ではないけれどこの列車はよく利用します」。なるほど、それでこれが特急料金のいらない普通列車であり、自由席が7席の理由が飲み込めた。この「しんぺい」(2往復)をのぞくと超閑散路線なので一日3往復しか列車はない。この7席はこういう「地元の普通の人」用なのである。つまりは多くても7人しかふつうの利用客がないということか。しかしこの方は指定券を持っていらっしゃる。「こんなに空いているのになぜ指定席ですか?」ときいたら「自由席は寒くてねえ」とおっしゃる。なるほど、観光路線だからしょっちゅう止まり、そのたびに7,8分程度ドアが開きっぱなしだから、冬はそれは寒かろう。それと、ときどきツアーの観光客がこの区間だけ乗車して、ループ線を見学し、終点からまたバスで帰る、というのもあって、その時は超満員になるから指定券を買っておく価値はあります、とも教えてくれた。

 ワンマン運転で車掌はいないが可愛いお姉さんが添乗員として案内役を買っている。
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